暗号資産ドルコスト平均法のメリット・デメリット!得意な相場・苦手な相場を解説

ザイフでは暗号資産の積立投資をすることができます。一般的に積立投資で時間分散をすることによって、一括投資よりもリスクを下げた運用ができるといわれています。

決まった期間、決まった金額を積み立てていく方法をドルコスト平均法といいますが、万能感溢れた紹介をされていることが多いように感じます。

でも実際にはメリット・デメリットがありますし、得意な相場・苦手な相場もあります。

「ドルコスト平均法は万能じゃない!」ということを紹介します。

国内取引所では、Zaif(ザイフ)でドルコスト平均法を実践できます。「怖くないビットコインのはじめ方!Zaif(ザイフ)でコツコツ積立投資」もあわせて読んでみてください。

ドルコスト平均法のメリット

平均取得単価が下がる

ドルコスト平均法では、決まったタイミングで決まった金額で買い付けをします。

そのため、暗号資産が値上がりしていれば買い付けする数量は少なくなり、値下がりしていればたくさん買い付けることになります。

相場は常に上下していますから、買い付けるタイミングを分散することで高いときに買ったり安いときに買ったりを繰り返していきます。

その結果として、平均取得単価を下げる効果を期待することができます。

これが一番のドルコスト平均法のメリットですね。

よく言われる「リスクが下がる」とは

よくドルコスト平均法が低リスクだと言われているのは、時間分散によって平均取得単価を下げる効果によるものです。

それだけでなく、投資に回すお金が相場の波ににさらされる時間が短くなることによるリスク低減効果もあります。

例えば、120万円を一括投資して1年間運用すると、120万円は丸々1年間相場の波にさらされます。

ドルコスト平均法で、毎月10万円を投資すると、1ヶ月目の10万円は1年間相場の波にさらされますが、2ヶ月目は11ヶ月、3ヶ月目は10ヶ月と減っていきます。

極端な話、投資を始めて半年経った時点で暗号資産が崩壊したら手元に残った60万円は無リスクのまま投資が終わるわけです。

機械的に投資ができる

値上がりしているときに「高値掴みになりそうだから買うのをやめようかな…」となったことはありませんか?

そしてその後、さらに値上がりして「あの時買っておけば…!」となることも。

投資をする上で、メンタルのゆらぎは時としてリターンを押しさげてしまいます。

ドルコスト平均法では、決まったタイミング・決まった金額で機械的に買い付けをしていくため、あなたが「高いかも…」と考えてようが淡々と買い進めていくことになります。

投資がちょっと気楽になる

良くも悪くも、定期的に買い付けしていくと「買い付け」自体が習慣化してきます。あなたが主導して買い付けするわけではなく、最初に設定をしておくだけであとは放置です。

そのため、個人差はありますが投資があまり気にならなくなってきます。

「相場に振り回される生活が嫌だ!」という人に向いている投資方法だと思います。

毎回異なる金額で買い付けていくため、「いくらで買ったか」も気にならなくなってきます。

例えば、1BTC=90万円で一括投資をしてしまうと、1BTC=81万円になれば無意識に「10%のマイナスかぁ」と計算できてしまいます。ドルコスト平均法では平均取得単価を計算しておかないと、正直いくらでかったのかはわかりません。

相場が動いて「たぶんプラス」「たぶんマイナス」と感覚的にはわかりますが、明確ではない分メンタルへの影響は小さくなります。

買った価格に執着しないことで、損切りをしやすいというのも重要なメリットです。

ドルコスト平均法のデメリット

機会損失につながる

配当のない暗号資産ではあまり考えなくていいかもしれませんが、投資に回すお金はあるのにわざわざドルコスト平均方で投資をすると「機会損失」になる可能性があります。

ただ、個人的には「機会損失」は投資のプロである機関投資家やファンドマネージャーはケアしなければいけませんが、私たちのような個人投資家は気にしなくていいと思っています。

むしろ、「機会損失になるぞ!投資をしないなんてもったいない!」という煽りに乗って失敗してしまうリスクのほうが高いです。

相場がいい(とみせかけて実は天井)ときに限って投資を他人に勧める人は増えますからね。

「暗号資産は右肩上がりの相場になる!」と確信している人は、一括投資をすればいいと思います。もちろん自己責任です。

放置してしまう

メリットの裏返しですが、投資の緊張感が和らいでしまうため放置してしまいがちです。実際に私はインデックスファンドをドルコスト平均法で積み立てていますが、ほぼ完全放置です。

暗号資産は日々のニュースによって価格変動がおこります。特にハードフォークや取引所のハッキングニュースは急騰・急落につながっています。

放置をしてしまうと、これらのニュースに疎くなってしまいますから、急落どころではなく暗号資産自体の崩壊につながるような致命的なニュースが出たときに逃げ遅れる可能性があります。

コストがかかる

ドルコスト平均法を実践できる取引所にはZaif(ザイフ)がありますが、暗号資産積立サービスには手数料がかかります。

投資信託の積立では手数料がかからないことがほとんどですから、1.5%といえども高く感じます。

暗号資産ではここにさらにスプレッドも乗っかってきますから、通貨によってはマイナス10%スタートとかにもなりかねません。

メリットとコストを天秤にかけてよく考えなければいけませんね。

ドルコスト平均法の得意な相場・苦手な相場

楽天証券のコラムがわかりやすかったので、紹介します。

参考積立投資がトクイな相場・ニガテな相場(トウシル)

パターン①:右肩上がり

上下を繰り返しながら、上昇していくパターンです。

安いところを拾いながら上昇していくため、順調に資産が増えていきます。

ただし、一番最初の時点で一括投資をしていた人には勝てません。

パターン②:右肩下がり

上下を繰り返すものの、右肩下がりになっていくパターン。

飽きられたマイナーなアルトコインがこんなチャートになっているのを見かけますね。

下がってしまえば当然マイナスになります。

ドルコスト平均法だろうが、一括投資だろうがマイナスになるのは同じです。

パターン③:下がって戻る

暗号資産ではあまりみないチャートかもしれません。

下がっていってもコツコツと買い付けを続けていくことで、平均取得単価が下がっていきます。

最後に上がってくれればプラスになります。

パターン④:上がって戻る

上がっていく過程で平均取得単価も上昇していきます。

その後下がってしまえば、当然マイナスになります。

ビットコインの相場はドルコスト平均法に向いている?

ビットコインの2017年からのチャートです。きれいな右肩上がりですね。

この時点では、パターン①に近い形をしています。

ドルコスト平均法に向いてはいたが、一括投資の方がリターンは大きかった相場です。

しかし、見方によってはパターン④の上がっている途中と見ることもできますし、やっぱりパターン①のひとつめのコブとみることもできます。

  • パターン④とみるのであれば、利確していく。
  • パターン①とみるのであれば、ドルコスト平均法を継続していく。余裕があれば一括投資する。

こういった考え方ができると思います。

まとめ

ドルコスト平均法のメリット・デメリットや得意な相場・苦手な相場についてまとめました。

  • 平均取得単価が下がる、投資資金が相場にさらされる期間が短くなることでリスクが低減する。
  • 投資がちょっと気楽になる。投資を続ける上で「気楽さ」は大切。
  • ドルコスト平均法は万能ではなく、「コスト」「機会損失」といったデメリットがある。
  • 右肩上がりの相場は得意。右肩下がりの相場は苦手。

「ドルコスト平均法はリスクを減らします!」という言葉を安直に間に受けずに、メリット・デメリット、得手・不得手を理解した上で使えるといいですね!

暗号資産のドルコスト平均法は、Zaif(ザイフ)のコイン積立サービスを使って簡単にできます。

メリット・デメリットを理解された上で使ってみてください。

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