暗号資産によくある詐欺のパターンを学んで自己防衛しよう

「暗号資産は怪しい!詐欺だ!」

残念ながら暗号資産の負の側面として詐欺があるのは事実です。しかし、ちゃんとした最低限の知識を持っているだけで、その多くは自衛することができます。

ここでは、騙されて大切なお金を失わないために、暗号資産によくある詐欺のパターンを紹介したいと思います。

騙されないための3つのキホン

  • 「必ず儲かる」は詐欺の常套句
  • 「金融庁お勧め」はウソ
  • 「秘密鍵・ログイン情報」は教えない

このキホンを覚えておくだけで、かなり防御力はあがると思います。

消費者センターへの相談件数が急増して、金融庁が暗号資産に関するパンフレットを発行しています。あわせて読んでおくと、より良いと思います。

必ず儲かるは詐欺の常套句

ビットコインをはじめとする暗号資産は価格変動が非常に大きな投資先です。投資した元本はもちろん保証されません。

「必ず儲かる」なんてことはあり得ません。

最近は「必ず儲かる」と言うと怪しまれるので、「必ず儲かるとは限らない、でもこの方法を使えば!」みたいな話し方もあるみたいです。

話のプロですから、話を聞けば聞くほど、怪しいとはわかっていても気になってくることがあります。「近づかない」これがイチバンですね。

「必ず儲かる通貨」ありますよ!

んなもんないです。

暗号資産にはビットコインやイーサリアムのようなよく知られた通貨から、超マニアックな通貨まで様々な種類があります。

超マニアックな通貨の中には、数百倍の値上がりをみせるものもあるかもしれません。でもそれを事前に知ることは不可能です。

知ることが可能であれば、その情報をもとに既に値上がりしていますからね。

「必ず儲かる通貨がありますよ!」は詐欺の定番です。

セミナーでの勧誘

金融庁のパンフレットにも記載されていますが、投資セミナーでの過度な勧誘も増えているようです。セミナー以外にも個別にカフェなどで勧誘するケースもあります。

わたし自身、デニーズで暗号資産セミナーの企画を考えているグループに遭遇したことがあります。教会のイベントに暗号資産の講師を呼ぶとかなんとかで、神聖な場所で何やっとんねんって話ですよね。

暗号資産について知りたいのであれば、ネットで十分情報はとれますし、書籍も充実してきています。セミナーにも近寄らないのがイチバンです。

世の中のセミナーのほとんどは怪しい通貨の購入や金融庁に登録されていない取引所への口座開設を勧めてきます。そんなセミナー信用できないですよね。

しかし、「勧誘なし、無料」の安心できるセミナーもあるんです。

詳しくはこちらから…

なんて紹介のされ方もされていますから、注意してくださいね。

金融庁は暗号資産を勧めることはない

2017年から国内の暗号資産取引は登録制になりました。(登録されている事業者は金融庁のホームページから確認できます。)

  • 登録されている事業者だから絶対安心。
  • 金融庁が暗号資産を推進している。

こういった話は全て事実誤認です。都合よく捉えていてウソといっても過言じゃないです。

正しい感覚としては、

  • 有象無象の取引所が乱立してはトラブルの温床になるから、割とマトモな取引所だけ許可するよ。
  • 暗号資産の推進は一切していない。国民がトラブルに巻き込まれないような努力は推進している。

こんな感じですね。

フィッシング詐欺やコンピューターウイルスも増加が予想される

暗号資産関係のトラブルに巻き込まれるのはリアルだけではありません。むしろ、暗号資産のフィールドであるネット上で増えることが想定されます。

  • フィッシング詐欺
  • マルウェア

こういったトラブルに遭うと、あなたの大切な資産が一気に失われてしまう危険性があります。

フィッシング詐欺とは

取引所を装って、

「あなたの口座が危険に晒されています!すぐにログインして状態を確認してください。」

みたいなメールが届く詐欺です。

アクセスすると、公式の取引所にそっくりなサイトがつくられており、ログイン情報を記入するとログインIDやパスワードを盗まれてしまいます。

不正アクセスされてしまうと、詐欺師の口座に入金されてあなたの口座はスッカラカンになります。

暗号資産は入出金の記録は残りますが、匿名であるためそこから犯人を特定することができません。泣き寝入りです。

bitFlyerやcoincheckには不正アクセスによる損失補償制度がありますが、二段階認証をしていることなどの条件がありますのでご注意ください。

マルウェアとは

あなたのパソコンに入り込んで、あなたの意図しない動作をするプログラムをマルウェアといいます。

パソコンを遠隔で操作できるようにしてしまうもの、取引所のログイン情報を盗み出すものなど様々です。

端的にいえば、入られたらアウトだと思ってください。暗号資産を取り扱うパソコンでは、怪しいサイトやエロサイトなどは見ないほうがいいですね。

しかし、怪しいサイトを避けていれば安心という状況でもなくなって来ています。

イケダハヤト氏のブログで最近話題になったのは、ブログにアクセスすると暗号資産のマイニングに参加させられるマルウェアです。マイニングで得た暗号資産はイケダハヤト氏のものになります。

 

今回はパソコンのバッテリーやCPUのリソースが使われるだけですが、技術的には他人のパソコンでマイニングができてしまうわけです。悪用しようと思えばいくらでもできると思いませんか?

防ぎようがないかといえばそうでもなく、セキュリティソフトを導入している方々はちゃんとブロックできたと報告されています。

暗号資産取引をしているパソコンにセキュリティソフトを入れていないのはノーガード過ぎるので、必ず入れましょう。

まとめ

暗号資産関係のトラブルについてまとめました。暗号資産が普及するほど増加・巧妙化してくるでしょう。

リアルでのよくある詐欺のには次のようなパターンがあります。

  • 必ず儲かる通貨があるよ!あなたにだけ教えるよ!
  • 金融庁も勧めている暗号資産をはじめましょう!
  • セミナーに参加して暗号資産投資について学びましょう!

うまい話に載せられないように、正しい知識をもちつつ近づかないのが良い対策方法です。

インターネット上での詐欺には、

  • ログイン情報や秘密鍵を聞き出そうとするフィッシング詐欺
  • あなたのパソコンに入り込み、悪事をはたらくマルウェア

などがあります。フィッシング詐欺もマルウェアも、セキュリティソフトを導入して常に最新の状態に保っていればかなりブロックすることができます。

リアルとインターネットの両方であなたの資産は狙われる可能性があります。

自己防衛必須です。

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