ビットコイン FXと為替 FXの違い|ボラティリティ・税制・手数料

垂水ケイ

ビットコインFXと為替のFXはちょっと違うよ。

同じFXでもビットコインFXと為替FXとでは、価格変動の大きさや手数料、レバレッジ、税制などにおいて違いがあります。

為替FXと同じ要領でビットコインFXを始めると、ビットコインFXならではの特徴や慣習、ルールなどのせいで思わぬ損失を被る恐れがあります。

しかし、ビットコインFXのルールを一旦理解してしまえば、為替FX以上の利益を得られるかもしれません。ビットコインFXを始めるのであれば、為替との違いをよく理解しておきましょう。

価格変動の大きさ:BTC FXはハイリスク・ハイリターン

  • BTC FXは外為の10倍から100倍の値動きがある。
  • ハイリスク・ハイリターン。

ビットコインFXと為替FXの違いというと、まず価格変動の大きさがあります。ビットコインの相場は為替と比較すると非常に荒れやすく、ボラティリティが大きいです。

おおよその比較ですが、ビットコインは外為と比べ、価格変動が10倍から100倍以上は大きいです。

例えば、価格変動が荒れやすいポンド/円ですら、1日に50銭以上の値動きが発生することは少ないです。2018年4月のポンド/円の価格は1ポンド150円ほどであり、1円以上の値動きというと週1回あれば良い方です。

これが米ドル/円やユーロ/円ともなると、さらに価格変動率が低くなります。

しかし、ビットコイン/円ともなると、話が違います。

ビットコイン/円の2018年4月の相場では、70万円台から80万円台を推移しています。ビットコインは1日に5万円以上の値動きが当たり前のように横行する世界です。時には10万円以上の値動きすら発生します。

ちなみに、2018年4月のビットコインの相場は、為替と比較すると確かに価格変動が大きいです。しかし、ビットコインの世界で言うと、膠着状態に陥っていると表現できるほど、変動率が低い時期でもありました。

これが2017年12月や2018年1月の高騰や暴落が発生していた時期ともなると、変動率が50%を超えることすらありました。

米ドル/円の相場で、たった1ヶ月で50%以上もの変動率を記録したことなど過去に前例がありません。

このように、ビットコインは為替と比較すると、圧倒的に価格変動率が高いという特徴があります。そのため、為替よりもリスクが高い反面、短期間で獲得できる利益はビットコイン方が為替よりも大きいです。

手数料の違い:BTC FXは手数料に注意

  • 為替FXは売買手数料無料・スプレッドの幅も狭い。スワップ金利あり。
  • BTC FXはスプレッドの幅が大きい。スワップポイントを支払う必要がある。

手数料にに関して、ビットコインFXは為替と比較すると高くつきます。

為替FXの場合、最近はどこも売買手数料が無料のため、コストがほとんどかかりません。スプレッドの幅も非常に狭くなっているため、コストと呼べるようなモノは全くないです。その一方で、スワップポイントがもらえるという利点があります。

為替FXの場合、オーストラリアドルやニュージーランドドルのような金利の高い通貨ペアを選択すると、スワップ金利を稼ぐことができます。長期投資家の中には、このスワップ目的でFXを始める人すらいるほどです。

それに対してビットコインFXの場合、取引所によっては売買手数料が発生します。さらに、スプレッドの幅が非常に広く、取引所によってはスプレッドが1万円以上拡大することもあります。

スワップポイントに関しても、ビットコインFXの世界でスワップといえば基本的に手数料のことであり、もらえるものではありません。ビットコインFXのスワップとは、支払うものです。

スワップ金利のようなモノがないため、ビットコインFXはポジションを保有する期間が長くなればなるほどそれに比例してスワップ手数料がかかり、コストが拡大するというデメリットがあります。

国内で唯一スワップ手数料がかからないのは、ビットバンクトレードです。

垂水ケイ

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レバレッジの違い:国内はどちらも最大25倍

国内でFXをする場合、為替だろうとビットコインだろうとレバレッジは最大で25倍までとなります。これは金融庁によって規制されているからです。

ただし、為替の場合、どこも最大25倍で取引できるのに対し、取引所に関しては自主規制していることが多く、25倍どころか5倍までしかレバレッジをかけられない取引所もあります。

できるだけレバレッジを高めにビットコインFXを始めたいのであれば、最大レバレッジが高い取引所を選択した方が良いでしょう。

税制の違い:BTC FXは総合課税のため不利だが少額なら気にしなくて良い

同じFXでも、ビットコインと為替では、税制のルールが異なります。ビットコインFXによって生じた利益が雑所得に区分されるのに対し、為替FXの利益は申告分離税に区分されます。

そのため、為替FXの場合はいくら利益がでても税率は一律で20%です。

それに対してビットコインFXでは、利益が雑所得に区分されるため、税率は最大で45%と非常に高いです。

取引時間の違い:BTC FXは24時間365日

ビットコインと為替では、取引時間に違いがあるので注意しましょう。

為替は土曜日や日曜日は基本的に取引できません。クリスマスや年末年始のような、世界中が祝日になる日も取引できなくなります。

為替と違い、ビットコインFXは、24時間365日常に取引することができます。

基本的にビットコインFXは取引できない時間帯というものが存在しません。そのため、平日は為替FXをやり、土曜日や日曜日はビットコインFXで利益を狙うなど、併用した使い方も可能です。

取引単位の違い:BTC FXの方が少額から取引可能

為替とビットコインとでは、取引単位に違いがあります。

まず為替の場合、どのFX会社を使用するかによって取引単位が異なるのですが、だいたい1000通貨から1万通貨から取引できる会社が多いです。

それに対し、ビットコインFXの場合、0.01BTCから取引できる取引所が多いです。ただし、取引所によって多少の差異があります。

仮に1BTCの価格が100万円だった場合、0.01BTCの価値は1万円となります。そのため、レバレッジの倍率にもよるのですが、ビットコインFXは為替と比較すると、少額からの取引が可能という利点があります。

例えば、取引単位が0.01BTCの取引所を使用するとして、レバレッジが25倍、ビットコインの価格が100万円だとすると、0.01BTCの取引に必要な証拠金の計算方法は、

10000円÷25(レバレッジ)=400円

となりますので、400円あれば取引が可能です。

それに対し、為替FXの場合、取引に必要な証拠金というと、1000通貨から取引可能なFX会社でも1万円は必要です。

このように、取引単位に違いがあるため、ビットコインFXは為替FXと違い、より少ない資金から取引できるというメリットがあります。

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