融資系暗号資産であるソルト(SALT)の特徴や評価をまとめます。
Contents
ざっくり理解するための3つの特徴
- 暗号資産を担保に日本円やドルなどの法定通貨の貸付を行う。
- 暗号資産を売却することなく法定通貨を入手することができる。
- 融資審査はブロックチェーン上の暗号資産のみなので、審査が高速・低コストになる。
ソルトの概要
ソルト(SALT)はブロックチェーン上に保管されている資産を担保に日本円やドルなどの法定通貨(フィアット)貸付を行うプラットフォームです。
- 名称:ソルト
- 単位:SALT
- 最大発行枚数:1億2000万枚
- アルゴリズム:イーサリアムに依存
- 公式:https://saltlending.com
- ホワイトペーパー:https://crushcrypto.com/wp-content/uploads/2017/08/SALT-abstract.pdf
- twitter:@SaltLending
ソルトの現在の価格
ソルトの特徴
- 暗号資産を担保にキャッシュローンをすることができる。
- 信用スコアに依存せずブロックチェーン資産で審査される。
ソルトではあなたがブロックチェーン上に保有している資産を担保に、フィアットを借りることができます。
銀行などからお金を借りるのであれば、個人の信用力がモノをいいます。例えば、年収1000万円の個人事業主と年収400万円のサラリーマンでは、サラリーマンの方がクレジットカードやローンの審査は通りやすいです。
一方でソルトではブロックチェーン上の資産がモノをいいます。ブロックチェーン上に1億円分の資産をもっていれば、個人事業主だろうがサラリーマンだろうがニートだろうが、フラットに評価されます。
ブロックチェーン上の資産が担保になるため、担保をごまかすことも取り損ねることもないため、貸し手・借り手の両者にとってメリットのあるサービスになっています。
ソルトの将来性
暗号資産を担保にフィアットを手にするメリットや使い道を考えてみました。
税金の支払いが有利になる可能性がある
ソルトは暗号資産をそのまま担保として差し出すため、利確扱いにならなければ税制上有利にフィアットを手にすることができます。
「暗号資産の利益にかかる税金を支払うために、フィアットをつくり、フィアットをつくるために利確したことでさらに税金が増える。」
こんな残念なことにならなくて済む可能性を秘めています。
個人事業主の資金調達が容易に
ソルトでは暗号資産の資産によって融資審査がされますから、暗号資産トレードで儲けた個人事業主がフィアットを調達する際に役立つことが考えられます。
「暗号資産で稼いだ分でソルトを使ってフィアットを調達し、不動産投資に回す。」
こんなことをするハードルがぐっと下がります。
日本でも広がる可能性がある
ソルトでは、日本円を調達することもできます。
現在の暗号資産投資人口に占める日本人の割合が高いことを考慮しての仕様だと思われますが、税金の支払いのためのフィアットを調達したい日本人などに広がっていく可能性はあります。
使う人自体が少ないかも
コンセプト自体は独自性があって面白いのですが、「暗号資産を担保にフィアットを借りたい」というニーズがどこまであるかは疑問が残ります。
ソルトは貸し手と借りてが揃って成立するため、使う人が少なければ機能しないと思います。
「ローン」というとちょっとヘビーな感じがしますが、ちょっと質に入れるくらいのライトなサービスになってくれば普及するかもしれません。
性質はちょっと違いますが、最近話題になった「CASH(写真を撮って後から物を送るだけで、キャッシュが得られるサービス)」に近いイメージです。
やりようによっては市場のポテンシャルは高いと感じています。
ソルトのプロダクトはまだない
草コイン投資において、プロダクトの有無は投資の判断基準として重要なポイントですが、ソルトにはプロダクトがまだありません。
上記のスケジュールでは、2017年の第4クウォーターにビットコインを担保にしたローンファンドをリリースする予定になっています。
まとめ
ソルト(SALT)についてまとめました。
- ソルトは暗号資産を担保にフィアットを借り入れることのできるプラットフォーム。
- 個人の信用力が低くても資金調達できるため、個人事業主やニートの暗号資産トレーダーにうれしいサービス。
- 税金の支払いのための利確をしなくてよくなるため、効率的に運用できる可能性がある。
- プロダクトはまだないので、今後の動向は要チェック。
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