過熱感満載だった暗号資産の相場に暴落がやってきました。
ビットコインは24hで40%近く急落し、最近ブームだった草コイン(時価総額低位のコイン)はさらに酷いことになっています。
12月から始まったコインチェックのCMやリップル関連のニュースを見て、年明けから入って来た人にとってはキツイ相場になっていますね。
ここでは、暴落時にこそ知っておきたい「BTC建」について紹介します。
BTC建とは
日本円で暗号資産の価値を表すことを「円建(JPY建)」、ビットコインで表すことを「BTC建」といいます。
暗号資産のほとんどは直接日本円(JPY)で買うことはできず、BTCとの取引になっています。
コインチェックなどの国内取引所では、販売所形式で一見日本円でアルトコインを買うことができます。
ただ実際のところは、あなたの日本円はビットコインに変えられ、取引所がビットコインとアルトコイン交換し、あなたにアルトコインを渡しています。
つまり、アルトコインの価格( ALT/JPY)は次のようにして成り立っています。
ALT/BTC×BTC/JPY= ALT/JPY
ほとんどのアルトコインがBTC建で取引されていることから、BTCが基軸通貨といわれています。
BTC建で考えることのメリット
- ビットコインにつられて暴落している時の気休めになる。
- アルトコイン自身の価値を判断しやすくなる。
アルトコインの価格はBTCで取引されているため「BTCの暴落≒アルトコインの暴落」となっています。
ただしこれは円建てでのハナシ。
アルトコインのBTCに対する価格が変わっていなければ、BTC建てでの下落はありません。
例えば、BTC/JPYが40%下落したとして、ALT/JPYも40%下落したとしましょう。
同じ下げ幅なので、ALT/BTC=0%です。
「ビットコインのせいで日本円に対する価値は下がっているけど、アルトコインとしてのビットコインに対する価値は変わっていない!」と考えると、狼狽売りしにくくなります。
BTC建てで考えたところで、日本円建てでは値下がりしているのは事実ですから、気休めにしかならないといえばその通りですけどね。
気休め以外のところでいえば、BTC建ての方がそのアルトコインの価値を考えやすくなります。
JPY建てではどうしてもBTC/JPYというレートが中間に入ってしまいますから、JPY・BTC・ALTの3者の比較になるためややこしいんです。
コインチェックなどでJPY建のアルトコインが上昇・下落しているときには、BTC建てでみてあげることで「BTCにつられているだけなのか」「アルトコイン自身になにかニュースがあったのか」を判断することができます。
BTC建で考える注意点
私たちの生活は基本的にはJPY建ての支払いです。
いくらBTC建で考えて枚数が増えたところで、JPY建で資産が減ってしまっては意味がありません。
暗号資産の評価や暗号資産同士のトレードをするうえでBTC建という考え方は役に立ちますが、最終的にはJPY建てで考えるようにしたいところです。
特に税金の支払いはJPYですから、前年トレードがうまくいってBTCの枚数を増やしたとして、今年BTC/JPYが値下がりしてしまっては税金の支払いができなくなる可能性すらあります。
資産価値として評価するためには、やはりBTC建てで見ておく方が無難です。
まとめ
暗号資産の暴落にあわせて、BTC建ての感覚についてまとめました。
- アルトコインの価格はBTC/JPYを経由して決まっているためBTCが下がればアルトも下がる。
- 暴落時もBTC建てではあまり下がっていないことも多いので気休めになる。
- BTC建ての感覚があると、暗号資産自身の評価をしやすくなる。
- 生活しているのはJPY建てなので、資産価値としてはJPY建てで考えるのがオススメ。
気休めでもなんでも使えるものは使って、相場に生き残りたいですね!
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