ビットコインのアービトラージは本当に低リスク?メリット・デメリット・やり方を解説

ビットコインの取引価格は安定しておらず、取引所によって異なります。

取引所間の価格差を利用して儲ける方法を、アービトラージ(裁定取引)といいます。

「アービトラージは低リスク!」

「理論上100%稼げる!」

などと紹介されることが多いですが、本当なんでしょうか?

もちろん、アービトラージにもリスクやデメリットがあります。やり方も含めて紹介します。

アビトラするなら開設しておきたいBTCFXのある取引所

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アービトラージとは取引所の価格差を利用して儲ける手法

暗号資産は取引所によってビットコインの売買価格が異なります。取引量やスプレッドが違うためです。

アービトラージでは安い取引所で買って、高い取引所で売ることで取引所間での価格差を利用して儲けを出します。

価格差は取引状況によって大きくなったり小さくなったりします。当然ですが、価格差が大きい時の方が一回の取引あたりの儲けは大きくなります。

アービトラージはいつでもできるわけではありません。

1つのものに対して異なる価格がついているため、市場としては歪んだ状態になっているわけです。

歪みは解消される方向に動きますから、基本的は「何かの拍子に価格差が生じる→価格差が小さくなっていく」という動きになります。

為替(FX)でもアービトラージをしている人がいますが、為替は市場規模も取引量も多いため歪みはすぐに解消されてしまいます。

未成熟な暗号資産だからこそやりやすい取引手法といえます。

アービトラージのメリットはリスクが低いこと

  • 取引が短期間で終わる。
  • 取引がスムーズに行われればリスクは低い。

アービトラージでは長期的に価格が上昇するかどうかではなく、現時点での価格差を利用して儲ける手法です。

短期間で取引が終わるため、日常的な相場の乱高下にメンタルを消耗する必要がありません。

「安く買って即座に高く売る」というシンプルな売買を積み上げていく手法ですから、「保有していた暗号資産が暴落して大きな損失をうける」といったことにはなりにくいという特徴があります。

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アービトラージのリスク

  • 送金中に価格変動するリスク
  • 送金トラブルが発生するリスク
  • 取引所に嫌われるリスク

ただし、リスクが全くないわけではありません。

暗号資産を送金して売却するのであれば、送金に伴うリスクがついてきます。

ビットコインの送金には最低でも10分かかりますから、送金している間に価格変動があったり、取引所間の価格差が逆転したりすれば損失になります。

FX(暗号資産ではなく為替)では、自動ツールやスキャルピングによるアービトラージを禁止している会社があります。出入り禁止・口座凍結になることもあるみたいです。

取引所からすれば、よそで安く買ったものを自分のところで高く売られ続ければ商売あがったりになってしまいますから、アービトラージをすると取引所から嫌われるリスクがあります。

アービトラージのデメリットは手間がかかること

  • 一回あたりの儲けが少ない
  • 手動でやるのはめんどくさい

取引所間の価格がそれほど大きく開くことはありませんから、投資金額が小さいうちは一回あたりの儲けが小さくなります。

取引のたびに送金リスクや価格変動リスクを飲み込みながらトレードしているのにリターンは小さいので、割に合わないと感じる方もいるでしょう。

儲けが少ないため相対的に手数料がシビアに効いてきます。スプレッドの大小には常に気を配りながらアービトラージをするタイミングを見計らわなければいけません。

アービトラージの一連の取引を手動でやると、それなりに面倒くさくなります。価格差が収束するのを待ったり、送金を待ったりと地味に時間が取られることもデメリットです。

アービトラージのやり方を2パターン紹介

  • 【リスク中】現物購入→送金→売却
  • 【リスク大】FXで反対売買

パターン①:現物購入したものを送金・売却する

元手がない、FXを利用するのは怖いということであればコチラの方法を選ぶことになります。

  1. 取引所AとBで価格差があることを確認。
  2. 安い取引所Aで購入。
  3. 即座に高い取引所Bに送金。
  4. 高い取引所Bで売却。

一番わかりやすい方法ですが、いくつか欠点があります。

  • 送金中にも価格は変動していく。
  • 送金手数料がかかる。

もう少し具体的に。

例えば、取引所 Aで1BTC=100万円、取引所Bで105万円だったとします。価格差は5万円ですね。

取引所Aで買って、すぐに取引所Bに送金します。ビットコインは最短10分で到着します。(最近は取引量が増えて遅延気味)

送金中に価格変動して、取引所Aで1BTC=110万円、取引所Bで112万円になったとします。

そこで売却すれば、

112万(取引所Bの売却価格)ー100万円(取引所Aでの購入価格):12万円の儲けになります。

価格差は5万円から2万円に縮まったタイミングで売却していますから、アービトラージとしての儲けは3万円です。

FXを使った時よりも儲けが大きくなっていますが、価格が下落したらアービトラージ分の儲けは簡単に吹き飛びます。

この手法での儲けは、「送金中の価格変動による損益+価格差縮小による損益」だということに注意してください。

パターン②:FXの反対売買を利用する

レバレッジ取引をすることになるため、リスクは大きいです。

大きな価格変動に巻き込まれてロスカットされたり、取引所のサーバー負荷によって取引がスムーズに行われなかった場合には、大きな損失が生じる可能性があります。

「Zaif」や「bitFlyer」はサーバー弱いので、あまりオススメできないかも。

FXを使ったアビトラのやり方はコチラ。

  1. 価格差の大きい時に安い取引所Aでロング、高い取引所Bでショートポジションをもつ。
  2. 価格差が小さくなってきた時に両方のポジションを決済する。

もう少し具体的に。

例えば、取引所 Aで1BTC=100万円、取引所Bで105万円だったとします。価格差は5万円ですね。

ここで取引所Aでロング、取引所Bでショートします。

価格差は基本的に縮まる方向に動きます。取引所Aで1BTC=110万円、取引所Bで112万円になったとします。価格差は2万円。

ここで両方のポジションを決済すると、

取引所Aでは100万円ロング→110万円:+10万円

取引所Bでは105万円ショート→112万円:-7万円

トータルとしては+3万円のリターンになります。

価格変動の大きい時には、取引所間の価格差も大きくなりやすいですが、リスクもあります。

  • スプレッドも大きくなるため、儲けがでにくくなる。
  • 決済に遅延が生じて思わぬ損失が出る可能性がある。
  • ロスカットされないために、十分な証拠金がそれぞれの取引所で必要。

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アービトラージをするためにオススメの取引所

アービトラージは取引所間の価格差を利用しますから、複数の取引所に登録する必要があります。

アビトラするなら開設しておきたいBTCFXのある取引所

bitbank tradeは、なんといっても追証なしが魅力です。

FXでBTC価格が急変動して、自分の持っているお金以上の損失が出ると借金になっていまします。これを追証というんですが、bitbank tradeはそれがありません。

登録も2~3分で終わるので、アビトラをやるならサクッと開設しておきましょう。

>>bitbank trade


BITPOINTではMeta Trader 4(MT4)というトレードツールを使うことができます。

為替のFX経験者はご存知かもしれませんが、自動売買のプログラムが結構出回っています。

ツールを使ってアビトラをしたいなら、BITPOINTは外せない取引所です。

>>BITPOINT


DMM Bitcoinはスプレッドが大きめなので、優先度は低めです。キャッシュバック狙いで。

>>DMM Bitcoin

アービトラージに役立つサイト

取引所間の価格差をいちいちチェックするのは大変です。

ひとまとめで確認できるサイトを紹介します。高い取引所を赤安い取引所を青で表示されてくれるわかりやすいサイトです。

参考Bitcoin相場 in 日本

ツイッターでアービトラージ情報をつぶやいているアカウントもあります。

価格差が大きくなったときに、取引所と価格差をツイートしてくれます。

参考てぃなちゃん(@btc_AP

まとめ:アービトラージは低リスクだが手間がかかる

アービトラージのリスク・デメリットとやり方をまとめました。

  • アービトラージは取引所間の価格差を利用して儲ける方法。
  • リスクやデメリットは少なからずある。
  • 現物で売買する方法とFXで売買する方法のどちらもリスクはある。

「アービトラージは100%儲かる!」

こんなうたい文句に流されるのではなく、リスクやデメリットと期待できるリターンを比較して、それでもやってみようかなと思えるのであればチャレンジしてみてください。

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