暗号資産にはビットコイン以外にもイーサリアムやビットコインキャッシュ、ネムなどたくさんの種類があります。
これらの暗号資産を組み合わせてポートフォリオを構築していくわけですが、むやみやたらに比率を決めるのはなかなか勇気がいることだと思います。
そこでこの記事では、暗号資産で時価総額比率のポートフォリオを構築する方法を紹介します。
このブログでは、はじめて暗号資産投資をするならアルトコインはなくていいというスタンスです。中級者向けの記事です。
Contents
時価総額で組むポートフォリオの特徴
時価総額比率のポートフォリオは、その名の通り時価総額比率に基づいて構成比率を決定します。
時価総額によって比率が決まるため、時価総額が小さい銘柄の影響も小さくなります。
時価総額の小さい銘柄が暴騰しても暴落しても保有している比率が小さければ、ポートフォリオ全体としての変動も小さくなるというわけです。
マイナーなアルトコインにロマンを求めて投資するスタイルではないということが分かるかと思います。
反対に、ビットコインやビットコインキャッシュの時価総額は大きいため、保有比率も高くなります。そのため、ポートフォリオ全体に与える大型銘柄の影響は大きくなりやすいという性質があります。
暗号資産の時価総額比率
暗号資産の時価総額を紹介しているサイトはいくつかありますが、わかりやすいところとしては「Cryptocurrency Market Capitalizations」がオススメです。
暗号資産の価格は変動が大きいので、時価総額の構成比率も刻一刻と変わってしまいます。
厳密に再現することは諦めて、ざっくりでいきましょう。ざっくり。
2017年11月20日時点での時価総額TOP10とその構成比率は次のようになっています。
これを構成比率の円グラフにすると次のようになります。
ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュで87.9%もの比率を占めています。
次点で、リップル4.3%、ライトコイン1.8%、ダッシュ1.6%と続きます。
ここまでくれば、暗号資産時価総額の95.7%の銘柄を網羅していることになります。
ポートフォリオのつくり方
- 構成比率を確認する。
- 投資金額を決める。
- コインチェックで投資金額×構成比率分を購入する。
ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、リップル、ライトコイン、ダッシュこれら6種の暗号資産を取り扱っているコインチェックを使います。比率は小さいですが、ネムとモネロの取り扱いもありますので、好みで入れてもいいと思います。
口座開設がまだの方は、こちらから登録できますよ。登録自体は5分もあれば終わります。
あとは、コインチェックにログインして投資金額×構成比率分の暗号資産を購入していけば、ポートフォリオの完成です。
時価総額比率ポートフォリオのメリット
- 自分の気にいった通貨を過剰に保有してしまい、リスクが過大になってしまう。
- ツイッターを見ていると特定の通貨のプッシュが強く、構成比率を上げた方がいいのかな?と不安になってしまう。
こうした傾向は、暗号資産では特に強いように感じます。
「時価総額」という客観性のある数字に基づいてポートフォリオを構成することで好みによる執着を排除できますから、あなたが精神的に落ち着いて投資をすることを助けてくれます。
特定の銘柄に固執して投資するというよりかは、暗号資産というジャンル全体に投資するイメージですね。
時価総額比率ポートフォリオのデメリット
投資の醍醐味の一つであるポートフォリオの構築を機械的に済ませてしまうため、人によっては物足りなく感じるかもしれません。
また、これも暗号資産の醍醐味だと思いますが、アルトコインの大躍進に乗ることができたとしても、躍進前の時価総額比率が低ければ構成比率も低くなりますから恩恵を受けにくくなってしまいます。
反対に構成比率=時価総額比率の高いビットコインやイーサリアムの影響は受けやすいポートフォリオになっています。
あなたがメジャーな通貨を投資の主軸として考えているのであれば、あまり気にならないデメリットだと思います。
時価総額比率ポートフォリオの運用方法
運用をしていると、その時点での時価総額比率から離れてきてしまいます。
時価総額比率ポートフォリオを維持したいのであれば、定期的なメンテナンスが必要です。
- 保有比率が時価総額比率よりも大きくなっている通貨を売却して、小さくなっている通貨を購入する。
- 小さくなっている通貨を買い足す。
- BTC/ETHなどの暗号資産同士の両替サービスを利用する。
これらの方法で、離れてしまった構成比率を時価総額比率に近づけてあげます。
メンテナンスを頻繁に行うと、その度に手数料がかかってしまいます。
多くて1ヶ月に1回、3ヶ月〜半年に1回くらいでもいいと思います。
まとめ
暗号資産の時価総額比率ポートフォリオのつくり方、使い方をまとめました。
- コインチェックを使えば、時価総額比率の95%近くを網羅できる。
- 特定の銘柄への執着を排除した、客観性のある投資ができる。
- 投資の醍醐味は薄れる。
- メンテナンスは手数料を意識して多くやりすぎない。
もしあなたが、ポートフォリオの比率が定まっていないようでしたら「時価総額比率」という客観性をもった数字を使ってみてはいかがでしょうか。
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