イーサリアムの金融系DAppsに注目が集まってきています。この記事で紹介するのは、分散型レンディングプラットフォームの「Compound」です。
compoundではETHなどの暗号資産を担保に、暗号資産を借りたり、貸付によって利子を得ることができます。
Compoundの概要
- コントラクトーウォレット間で暗号資産の貸し借りができる。
- 暗号資産を貸し出して利子を受け取ることができる。
- 暗号資産を担保に暗号資産を借りることができる。
compoundは暗号資産の貸し借りを行うサービスです。国内の取引所でも、暗号資産を貸し出して利子を受け取るサービスを提供している会社がありますが、compoundでは対取引所ではなく対コントラクトであることが特長です。
特定の運営母体がないので、次のようなメリットがあります。
- 取引所のハッキングによる暗号資産流出リスクがない。
- コントラクトで自動的に動くので運用コストが低い。
- 暗号資産を担保に取っているので、貸付をしても取りはぐれるリスクが低い。
- 貸付時に面倒な手続きが不要で、compoundのコントラクトに暗号資産を預けるだけで良い。
- 借りるときもcompoundのコントラクトに担保を預け、預けた量に応じて審査なしで暗号資産を借りることができる。
Compoundに暗号資産(ETH)を貸し出す
- 貸し出す通貨を選択
- 貸し出す通貨を有効にする
- ETHをWETHに変換する
- WETHを貸し出す
貸し出しをするために、通貨を選択して有効化する必要があります。
通貨を選択し、ENABLE WETHのボタンをクリックし、トランザクションを通せば完了です。
WETHとはETHと1:1で価格が固定されている暗号資産です。DAppsでETHそのものを取引するときに、WETHに変換してから使います。
変換する金額を入力し、WRAPをクリックします。トランザクションを通せば、ETH→WETHの変換は完了です。
最後は、貸し出したいWETHを入力して「SUPPLY」をクリック。あとは勝手にcompoundがレンディングしてくれます。
compoundからETHを回収する
同じ画面で「WITHDRAW」タブを選択し、引き出したいWETHの数量を入力後「WITHDRAW」ボタンをクリックすれば完了です。あなたのウォレットにWETHが戻ってきます。
compoundの利率は?
compoundでの利率は変動しており、こちらで確認することができます。
https://app.compound.finance/#Markets
利率は「Supply APR」で確認できます。上の図では6.86%ですね。なかなか悪くない数字じゃないでしょうか。
暗号資産を担保に暗号資産を借りる
compoundでは、暗号資産を貸し出すだけでなく、預けている資産を担保に自分が借りることもできます。
- 担保となる通貨を預ける。
- 預けた通貨の3分の2まで借りることができる。
- 価格変動によって3分の2を超えると清算されるため余裕を持って借りる。
貸し出しと同じように、通貨を選んでBORROWをクリックし、トランザクションを通せば完了です。
借りた通貨は、あなたのウォレットに入って自由に使うことができます。
自由に使うことができるので、日本円やステーブルコインに換え、ETHが値下がりした後に買い戻し、返済することで差額を設けることもできます。手動でショートポジションを持つってことですね。
まとめ
金融系DAppsの「compound」についてまとめました。compound protocolの実装されたサービス「bloqboard」も同じような感覚で使えるので、一度触ってみてください。
金融系DAppsは少しずつ増えてきていて、今回紹介したような手動のショートポジションを取るようなことをしなくても、ショートETHというETHの負の相関となる値動きをするトークンもあります。詳しくは「ETHをショートできるexpoの使い方|shortETHトークンの売買」をごらんください。
このブログではDAppsのゲームを中心に紹介していますが、ゲーム以外のユースケースも徐々に広がってきていますね!
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