10倍銘柄、100倍銘柄を求めて海外の暗号資産取引所へ登録する人が急増しています。
新規ユーザーを捌ききれず、新規登録停止措置を始めている取引所もでているほどです。
この影響で登録している取引所がどんどん増えている方もいると思います。
でも、そんなにポンポン取引所を増やして大丈夫ですか?
ここでは、複数開設のデメリットや注意点をまとめます。
セキュリティはどんどん下がる
何気に日本は暗号資産法整備の先進国ですから、取引所のセキュリティー水準は他の国よりも高くなっています。
例えば、取引所に預けてあるあなたの暗号資産資産は、コールドウォレットと呼ばれるインターネットから切り離された場所に保管されています。これによって、ハッキングのリスクはかなり低くなります。
コインチェックやビットフライヤーは不正アクセスによる盗難補償もあり、セキュリティー・補償のどちらも高水準になっています。
あとは我々ユーザーが、
- パスワードを複雑にする。
- 他の取引所と共通にしない。
- 二段階認証を設ける。
こういった基本的なポイントを押さえておけばリスクはかなり小さくなります。
海外の取引所にはこういった法規制がありませんから、リスクは大きくなってしまいます。
コールドウォレットへの分離管理をしているかどうかについても、明示している取引所は少ないですからね。(もしくは見つけにくいところに書かれていて私が見つけられていない。)
国内取引所以上のセキュリティー意識をもって臨まなければいけません。
やることは沢山あります。
- 長期保有銘柄はウォレットに移しておき、大金を置かない。
- パスワードは記号・大文字・小文字・数字を組み合わせて30時くらいの複雑なものにする。
- 他の取引所と共通にしない。
- 二段階認証を設定する。
- PCにウイルスソフトを入れて常に最新の状態に保つ。
全部やるくらいで。
流動性はどんどん下がる
マイナーな取引所になればなるほど流動性が下がります。
流動性とは「どれだけ取引が活発に行われているか」ということで、流動性が低いといつまでたっても取引が成立しなくなることがあります。
板を出す人が少ないため、ちょっとした大口注文をするだけで、無駄に高い価格で買ったりする危険性があります。
「BTCやETHが詰まっているから、BCHやLTCを送ってBTCに変えて取引しよう!」
こんなことを考えたことはありませんか?
ちゃんとレートを確認しないと、とても不利なレートで取引してしまう可能性があります。
ポンプグループもいるよ!
流動性が低いということは、それだけ相場が操作されやすい環境にあるということです。
価格を不当に釣り上げることをポンプといいます。
特定の銘柄をあらかじめ仕込んでおき、その銘柄のポジティブな情報をツイッターなどで拡散し、値上がりしたところを一気に刈り取る。
急騰後に急落した銘柄は立ち直りも遅いことが多いので、高値掴みをしてしまったイナゴは塩漬けするか損切りするかの二択になります。辛い。
管理が手間になってくる
パスワード管理
他の取引所と別にしますし、スマホは万が一落としたときのことを考えるとパスワードを記憶させておくのは怖くてできません。
パスワード一括管理系のアプリもちょっと怖くて試すことができておらず。
秘密の場所に保管したメモにアクセスし、パスワードをコピペしてログインしています。
メモも同じ場所にまとめて保管するのはリスキーなので、何箇所かに分散して保管するとなおさら面倒くさい。
でも、管理をミスって資産を失うのだけは絶対に避けなければいけません。
取引所やウォレットによってはパスワード紛失=資産紛失になります。
パスワードの管理はほんとーに徹底しなければいけなくて、だからこそ取引所が増えると疲れます。
資産管理
CryptoforiloやBlockfolioといった資産管理系のアプリを使っていますが、ぱっと見でどこの取引所に保管してあるとか、MyEtherWalletにどれだけ保管してあるとかをついつい忘れてしまいがち。
リアルで暗号資産をやっているか聞かれたときのために、コインチェックでポートフォリオを組んでいますが、これだけで完結していたらどれだけ管理が楽なことかと思います。
会社の人と仮想通貨の話になった時用のコインチェックPFです。
「ちょっとやってますよー!」とね。ブロックフォリオの方はみせらんねーな… pic.twitter.com/4VN7e5oQOq
— 垂水ケイ (@tarumi_kei) January 7, 2018
まとめ
草コイン投資ブームで暗号資産の取引所をどんどん増やすことの注意点をまとめました。
- マイナーな取引所はセキュリティーも低く、流動性も低い。
- パスワードの管理は厳重に!でも、だからこそ手間が増える。
1日に勢い余ってどんどん登録してしまうと、パスワード紛失のリスクも上がりかねません。
「機会損失だ!早く開設しなきゃ」
こんなときも危ないですね。
腰を据えて、落ち着いて。
初心者の方は、まず3つくらいの取引所を開設して、自分の投資スタイルにあった取引所を見つけるといいですよ!
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