暗号資産投資のリスク許容度は価格の振れ幅と速さで考えよう

あなたは暗号資産でどれくらい損失を出しても平然としていられますか?

心や生活が乱されない価格変動幅のことを「リスク許容度」といいます。

最近ビットコインFXに挑戦してみましたが、全然気にならないと思っていた金額ででうろたえてしまいました。

体験談も書いていますので、よかったら読んでみてください。

うろたえてしまったのは「金額」だけではなく、「マイナスになっていく速度」を考慮していなかったのが原因です。

【体験談】ビットコインFXで大失敗!初心者にはオススメしない3つの理由

投資を少しでも失敗しにくくするためには、リスク許容度の設定がとても大切です。

リスクとリスク許容度

まず、投資いうリスクとはいわゆる「危険性」のことではなく、価格変動の幅のことです。変動幅なので、マイナスだけではなくプラスに振れることもリスクと呼びます。

リスク許容度は、どれだけの価格変動を許容できるかを意味します。

金銭的・精神的にいつもと変わらず生活を送ることができる価格変動の幅ととらえることもできます。

リスク許容度を越えて運用すると、家賃などの生活費、子供の学費や老後の資金が不足したり、相場が気になって仕方なくなるといった危険性があります。

「投資なんかしなければよかった!」

といって含み損を確定させてしまうこともありますね。

許容をはるかに超えるリスクをとって、一発退場になってしまっては元も子もないですからね。

暗号資産投資のリスク許容度

「ハイリスク・ハイリターン」暗号資産をあらわす言葉としてよく使われます。

リスク許容度を決めるのも、許容できるリスクをできるだけ取ることでリターンを最大化することが目的です。

しかしこれはあくまで現代ポートフォリオ理論の話で、株式や債券といった主要資産クラスを対象としています。

暗号資産は確かにリスクは大きいですが、このリスクをとったからといって、単純に期待リターンが上がるかどうかには疑問が残ります。

暗号資産投資においては、「リターンを最大化するためにできるだけリスクをとる」という文脈でリスク許容度を設定するのではなく、「金銭的・精神的にまともな生活を送るために設定する」という安全をみた考え方のほうがしっくりきます。

一般的なリスク許容度の決め方

リスク許容度は、あなたの経験や資産によって変わってきます。最近はウェブ上のアンケートに答えるだけでリスク許容度を評価してくれます。質問される項目はだいたい次のとおりです。

  • 金融資産
  • 投資歴
  • 年齢
  • 年収
  • 投資目的
  • 運用期間

リスク許容度は人それぞれですから、これといった決め方の型はありませんが、ウェルスナビでは、あなたのリスク許容度を5段階で評価してくれます。(無料)

これでリスク許容度レベル1とかになるようであれば、暗号資産投資ではリスク取りすぎになる可能性が高いです。


これはあくまで私のやり方ですが、資産クラス毎にマイナスを覚悟するラインを感覚的に決めています。

「一時的なマイナスにはなるけど、持ち続けていたら復活するでしょ。」と考えられるラインです。

  • 株式:70%
  • 債券:40%
  • 暗号資産:90%

こんな感じです。本来なら感覚ではなく過去のデータから標準偏差をだしたり、各資産クラスの相関係数を考慮しますが、ざっくり評価のため割愛。

リスク許容度の計算

 

例えば、「株式」「債券」「暗号資産」を使って、リスク許容度を60%にしたいということであれば、次のような割合で運用します。

  • 株式:50%
  • 債券:40%
  • 暗号資産:90%

(リスク許容度×保有割合の足し算で考えて、70%×0.5+40%×0.4+90%×0.1=60%となります。)

暗号資産のリスク許容度の考え方

急落するスピードが速いほどリスク許容度は小さくなります。リスク許容度が小さくなるということは、ちょっとしたマイナスでもメンタルにくるということです。

暗号資産はガンガン値動きしていくので、早さも考慮しておかねければいけません。

「1日に30%、3日で50%くらいの変動はあると覚悟の上だ!」

「ビットコインFXで1時間に30%くらは減るかもしれない、でもそんなもんでしょ!」

例えばこんな感じの気の持ちようですね。

株式や債券は中長期的な目線でどこまでマイナスを許容できるかを決め、暗号資産はマイナスに到達するまでの時間も考慮に入れておくとリスク許容度を見誤りにくくなります。

リスクの調整方法

リスク許容度はあなたの性格・性質のようなものので、無理やり広げることはできません。

運用の仕方でリスクを調整するしかありません。

  • レバレッジがかかって価格変動が加速するビットコインFXに手を出さない。
  • 株式・債券を含めた資産全体での暗号資産の比率を落とす。
  • 投資をしていないなら、現金と暗号資産の比率で考える。

現金をもっていると、「機会損失」や「投資効率」というワードで「投資にお金を使わなきゃ!」と思うかもしれませんが、そんなことは一切ないです。

無理に投資をする必要なんてありません。

繰り返しになりますが、リスク許容度はあなたの性格・性質ですから、「大きければいい」「小さいとダメ」というものではありません。

資産管理はマネーフォワードがオススメ

リスクを調整するためには、資産を全体的にみることが大切です。

せっかく暗号資産の比率を調整しても、暗号資産の値動きばかりを見てしまっては意味がないですからね。

そこでオススメなのが、マネーフォワードを使った資産管理です。

マネーフォワードを使えば、株式・債券・暗号資産全ての資産をまとめてみることができるので、仮に暗号資産がガンガン値動きしたとしても、全体としての比率が小さければ総資産への影響も小さくなります。

精神的にかなりメリットがあります。

マネーフォワードに対応している取引所は、今のところ3つあります。

まとめ

暗号資産投資のリスク許容度について考えました。

  • 暗号資産のリスク許容度は「金額」と「速さ」の両方を考える。
  • リスク許容度は小さくてもOK!
  • 暗号資産以外の資産クラスを含めてリスクを調整する。
  • 資産全体を管理するにはマネーフォワードがオススメ。

リスクをコントロールして、暗号資産に生活やメンタルを乱されない、健全な投資をしたいですね!

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