DAppsレポート2018総集編|最新動向と盛り上がったゲームを振り返る

年末ということで、この1年間のDApps全般に関して振り返ってみたいと思います。

暗号資産大暴落の1年でしたが、DAppsが動き出した1年でもありましたね!大きな動きがあったのは、やはりゲーム。直近ではマイクリプトヒーローズが人気を博しています。

それから少しずつ話題になってきている金融系DApps。セキュリティートークンあたりから始まり、ETHのデリバティブやレンディングなどが続々と出揃ってきました。

この記事では、「ゲーム」「金融」の2テーマを中心に振り返ります。どちらかといえば、ゲーム色が強めかな。

DAppsの認知度・トレンド

googleトレンド

国内「DApps」のトレンド

googleトレンドでみるDApps認知度は、特に変化はありません。「DApps ゲーム」「ブロックチェーン ゲーム」などのキーワードでも特段変化はありません。

マイクリプトヒーローズで盛り上がっていますが、基本的にはもともとDAppsについて知っていたクリプト系の人の中でプレーヤーが増えただけってことかもしれませんね。さらに盛り上がっていくためには、一般ユーザーの流入が望まれます。

2018年12月23日、日経新聞にモバファクのニュースが載っていましたが、こうした一般紙での露出はまだまだ少ない印象です。

参考ブロックチェーンゲーム、日本円で利用可に モバファク

ETHのトランザクション数

ETHのトランザクション数は、意外にもピークの半分くらいで留まっています。ご存知の通り、価格は暴落していますが実際に稼働しているプロジェクトが動き出してきていますからね。

ただ、トランザクション数だけ無駄に稼ぐDEXやゲームもありましたから、そこまできちんと実際を反映しているかと言われれば、ちょっと怪しいかもしれませんね。参考値として載せています。

国内DApps動向

期待のゲームはMCH・くりぷ豚・コントラクトサーヴァント

日本は法規制などの問題からDApps後進国になるかと思っていましたが、マイクリプトヒーローズ(MCH)やくりぷ豚など、ファンも抱えたちゃんとしたゲームがリリースされ始めています。DAUは既存ゲームに比べればまだまだ少なく、200〜1000人/日(ETHネットワーク上として。実際はもっと多いみたいです。)です。

MCH・くりぷ豚・コントラクトサーヴァントに共通しているのは、資本力のある企業がバックにいること。国内外問わず、開発資金がショートしてしまいゲームがリリースされる前にプロジェクトが中断されるのを何度も見てきましたから、プレーヤー視点としても「どこが開発しているのか」というのは、ゲームをプレイするためのひとつの指標になってきています。

今後も、企業主体でDAppsがリリースされていく流れはありそうです。

国内ユーザーの変化①:プレセールゲームリリース前にするなよ問題

クリプトではメジャーだったプレセール。DAppsゲームでも途中までは違和感なく参加していました。狙いはもちろん投機です。

しかし、クリプトスペルズやETH三国志などのプレセールを経て、ユーザーの中には「ゲームがリリースされてないのにアセットを販売するだなんて!」と考える人が増えてきました。投機要素を残して欲しいユーザーもいるため、運営の采配が一気に難しくなった感があります。

MCHは次のゲームを出すときにはプレセールをしないと思うとインタビューで述べていますし、コントラクトサーヴァントは過去にプレセールを延期にしています。

 

MCHのプレセールは全てがはじめて、そして想定外のことばかりで、数字的なKPIでは”成功”と言える結果ではあったが、当初のプレセールの目論みに対しては正直うまくいかなかったことの方が多く反省点と学びばかりであった。

もし、今、新たなDAppsゲームを立ち上げるならば、私は「プレセールはおこなわない」という判断をすると思う。

引用第二回寄稿|マイクリプトヒーローズ「成功と失敗」苦悩のプレセール

国内ユーザーの変化②:海外マイナーゲームが注目されなくなる

DAppsゲーム初期は、基本的には海外のゲームで、しかもマイナーでした。小さなコミュニティのなかで、ゲームを紹介しあったりレビューをしたり、英語の情報を日本語で発信しているとそれなりのリアクションもありました。

MCHやくりぷ豚が出始めてからは、ほとんど注目されなくなってきています。

「言語の壁」「文化の壁」を考えれば、ごくごく自然な流れですが、ちょっとだけ寂しさもあります。日本でのリアクションが薄ければ、海外から日本へ入ってくるゲームも少なくなりますからね。

MCHの開発スピードが超速すぎて、失速したときにユーザーがDAppsから一気に離れてしまうのでは?とちょっとだけ気にしています。

ゲーム以外のDAppsもチラホラ

現状、国内のDAppsのほとんどはゲームですが、ゲーム以外もチラホラ登場してきています。特にLINEは独自のブロックチェーンまで用意していることから、注目されていますね。もはや「分散型」ではありませんが、一般ユーザーからすると気になりませんもんね。

国内金融系DAppsは動きなし

PayPayやLINE Payの20%還元など、国内ではキャッシュレスが話題になっていましたが、金融系DAppsとしては動きなしでしょう。あったら教えてください。

展示会に遊びに行ったときに、SIMPLEXがDEXを開発しているという話は聞きました。遊びなのか、マジなのかはわかりません。

政府が「暗号資産」から「暗号資産」へと呼び方を変えたことで、通貨以外へのブロックチェーンの広がりが期待されますね。

海外DApps動向

なんかスゴイゲーム作ろうとしすぎてなかなかリリースされない問題

PercecFrontier、CrypticConjureなど「従来ゲーム並みのクオリティ」なゲームをいくつか紹介してきましたが、壮大すぎて途中で止まってしまったゲームもあります。最近ではNovaBlitzのプロジェクト中止も話題になりました。

お金を集める→開発に時間がかかる→資金ショートの悲しい循環ですね…

ブロックチェーンに保管されたアセットなので、その気になれば別のゲームで利用することもできるんですが、「その気」になるにはハードルが高いですからね。

海外で資金調達に成功してそうなゲーム

反対に、資金調達に成功しているゲームもあります。最近話題になったゲーム・ゲーム会社では、

  • GOD SUNCHAINED
  • クリプトキティ
  • MythicalGames
  • The Sandbox

このあたり。

GODS UNCHAINEDは、注目度の高いトレーディングカードゲームで、現在クローズドベータテストまできています。順調に行けば2019年にリリースされるでしょう。

DAppsゲームの草分け、クリプトキティもグーグルやサムスンから1500万ドルの資金調達に成功しています。MythicalGamesというゲーム会社も同じく1600万ドルの資金調達に成功しています。

参考既存のゲームをDapps化!MythicalGamesが1600万ドル資金調達を完了

参考クリプトキティの展開!グーグルやサムスンから資金調達を完了

The SandboxはデベロッパーのPixowlが買収・資金調達を受けており、今後の開発も期待できそうです。

参考Animoca Brands acquires Sandbox game developer Pixowl to drive blockchain technology

海外でこれから注目なのはTRON…?

中国でのプロジェクトなので、あまり情報がありませんが、TRON(TRX)の動きが最近出始めてきているように感じます。

ETHと並行してウォッチするならEOSとTRXかなといったところ。DappRadarもEOSやTRXに対応していることからも注目度が伺えます。

DappRadarでTRXの動向を見る

まだまだギャンブルのプロジェクトばかりですが、ETHも初めはそんな感じでしたからね。中国で開発が盛んなプロジェクトなので、ウォッチできてないだけで潜在的なユーザー数はかなり多いはずです。

実際にEOS Kightは4000くらいのDAUがあります。エバードラゴンズもETHとTRXのクロスチェーンをしていますし、チビファイターズ、ブロックチェーンキューティーズもTRXを利用しています。今はギャンブルばかりですが、ゲームも増えていきそうな雰囲気はあります。

分散型金融(DeFi)

分散型金融(Decentralized Finance)といワードをETH界隈で耳にする機会が増えてきました。プロジェクトの全体間のわかるマップがあったので紹介します。

中央集権的な金融の世界を、ブロックチェーンのテクノロジーを使って分散化しようというものです。スマートコントラクトを使って、様々な金融取引を自動化していくプロジェクトですね。

DeFiの全体感を学ぶなら、コチラの記事ぴったりです。DeFiに興味がある方は必読。

参考De-Fi(分散型金融)を概観する。概要、マップ、意義、法規制との兼ね合い

BTCをETHネットワーク上に持ち込むためのプロジェクト「WBTC」についても知っておくと、DeFiがどんな文脈で語られているのかの理解が深まると思います。

参考WBTC: ビットコインをイーサリアムに持ち込むためのコミュニティ活動

ETH上で金融システムが動いていくことに対しての感動は、実際に使ってみないとわからないと思います。自動販売機のたとえで説明されがちなスマートコントラクトですが、本領・本質はそんなもんじゃない。使ってみて欲しいです。

とりあえず、compoundでETHを貸し出して金利をもらったり、レンディングしてみてはいかがでしょうか。

分散型レンディングプラットフォームCompoundを使ってETHを運用してみよう

番外編:2018年印象的だったDApps TOP3

レポートとは違いますが、今年の振り返りということで個人的に印象に残っているDAppsを紹介します。

No.1 ETHER ONLINE

ラッキードロー(毎日ETHが当たる抽選)に魅了され、ガチャを回し続けたゲームです。

「ゲームで稼げる!」って体験を初めてさせてくれたDAppsです。

運営が拝金主義で没落していったことまで含めて、いい思い出になっているゲーム。同じ運営がETHER ONLINEの後に、「イーサタイクーン」というゲームをリリースしていますが、どうなったかは知りません。。。

DApps忘年会があったら、ひと盛り上がりするゲームだと思います。心当たりのある方はこの記事をシェアしてください。

No. 2 CryptoSaga

CryptoSagaは初めてちゃんと課金したDAppsです。3 vs 3のバトルゲームで、DAppsゲーム要素がふんだんに詰まっているゲームでした。すでにプロジェクトは中断されています。

キャラデザとか好きでしたし、ダンジョン攻略もそこそこ面白かっただけに残念です。そして何より、バトルアニメーションがあるDAppsゲームは当時革命的でした。

ダンジョンに加えて、アリーナ戦までリリースされましたが、バトルコントラクトが複雑すぎるのかgas代がとんでもないことになっていて、誰もプレイしていませんでした。そのまま消え去って行きましたね。

キャラデザいいので、どこか拾って欲しいです。オフチェーン使ってくれていいので。クリプトサガのアセットが眠っているブロックチェーンゲーマーはこの記事をシェアしてください。

No.3 クリプト三国志

一見まともそうに見えてスキャムだったゲームです。多分日本人は、私と根本さんくらいしかプレイしていなかったはずなので被害は小さかったと思います。

このゲームをきっかけに、DAppsゲームのスキャム・非スキャムは慎重に見極めるようになりました。特に運営のリアクションやコミュニティーの盛り上がりは重要ですね。

「クリプト三国志のスキャムとかもはや笑い話だ」というかたは、シェアをお願いします。スキャム見極め・撲滅に来年も頑張ります。

まとめ

2018年のDAppsを「ゲーム」「金融」をテーマに振り返ってみました。

相場は悲観的でしたが、実際のプロダクトに触れていると、まだまだ可能性はあるなと感じられる1年でした。DAppsがなければ、早々に暗号資産を投げ売っていたと思います(その方が損失が小さかったのは言うまでもないが)。

2019年は順調に行けば期待されているゲームもリリースされますし、国内でもマイクリプトヒーローズの成功を踏襲しつつ新しいゲームが増えてくることを期待します。金融分野は法規制の都合もあり、伸び悩むとは思いますが積極的に新しいものに触れつつ紹介していきます。

2019年もSHIMAUMA DAPPS!と垂水ケイ(@tarumi_keiをよろしくお願いします!

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