2017年1月から個人型確定拠出年金に加入できる枠が広がり、わたしのような企業年金のあるサラリーマンでも加入できるようになりました。わたしも楽天証券にiDeCoの口座を開設して積み立てを始めています。
今年の新入社員は、入社時からiDeCoに加入することができるわけです。運用期間を長く取れるというのは、やっぱりうらやましいですね。
5月も中盤になり、研修を終えた新人が配属され始めていると思います。わたしの部署にも新人が配属され、新人数名と話す機会がありました。
研修の後に保険の営業を受けた話などから、お金の話に広がった流れでiDeCoについて話を振ってみました。本当に、かるーく。
結果はもちろん「知らない」とのこと。
新入社員でなくても知らない人がたくさんいますから、社会に出たばかりでは知らなくて当然でしょう。
では、iDeCoについて説明しない会社が悪いんでしょうか。
iDeCoの認知度
20代のiDeCoの認知度(制度の名称を聞いたことのある人の割合)はサラリーマン男性で55%とのアンケート結果が出ています。
出典https://www.nri.com/jp/event/mediaforum/2017/pdf/forum246.pdf
新入社員がiDeCoの存在を知る機会なんて限られていますよね。
ここから新入社員に絞った調査結果はありませんが、普通に考えれば55%よりも少なくなっていくでしょう。「内容についてある程度知っていますか?」に対しては、認知度よりもさらに低く19%になっています。
まだまだ認知度改善の余地はありそうです。
保険の営業よりも大事なことありません?
わたしの会社では団体割引の保険があるので、研修後に営業をうける日があります。今に始まった話ではなく、わたしも先輩も同じように営業を受けていました。
保険の営業は軽めの保険や人気の(?)貯蓄型保険を勧めてきます。
自分が新入社員だった頃を思い出すと、「社会人になったら保険はなんか入らなきゃ」とまんまと営業を真に受けたのを覚えています。
手続き無精が幸いして契約はしませんでしたが。
新入社員という性質を考えると、多くの方は独身で万が一のことがあってもお金を残す必要はありません。
むしろ、財形貯蓄・企業年金といった会社の制度やiDeCoについての説明に時間を割いてあげて欲しいところです。懇切丁寧に説明する必要はありませんが、存在くらいは教えて認知度を上げることが第一歩です。
やはり情報は自分で取りに行かないと手に入らない
会社からiDeCoの説明があればそれに越したことはありませんが、研修のスケジュールや資産運用という一般にはデリケートな話題ですから、説明会を開くことが難しいことは理解できます。
となると、結局自分で「お金について勉強しよう」と自立して調べていかないとなかなか情報を得ることができないわけですね。
仮にiDeCoの存在程度は説明を受けたとしても、その後自分で調べなければデフォルトのまま積み立てるなど、iDeCoのメリットを享受しきれないでしょう。
最近はiDeCoに関する書籍も増えてきましたし、iDeCoナビのような比較サイトも充実してきています。枠の拡大はされたばかりですが、アクセスする意志さえあれば情報の入手は難しくありません。
わたしはヤマゲン氏の「確定拠出年金の教科書」と竹川さんの「一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門」で勉強しました。
投資歴がなくて読むなら竹川さんの方がオススメです。
まとめ
新入社員にiDeCoの話を振ってみたことをきっかけに、iDeCoの認知度について考えてみました。
会社の研修のスケジュールやお金に関する話題がデリケートだということは理解できますが、制度があることくらいは教えてあげるべきです。
おせっかいおじさんになるのは嫌なのであまり深くは話しませんが、自分のいい機会があればiDeCoのような制度があることを紹介したいと思います。
(ブログではいくら気合いをいれて紹介しても、おせっかいおじさんにならないってのは素晴らしいですね。)
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