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海外ETF初心者のハードルをNISAを使って乗り越えた話

最近は米国市場が好調で、米国ETFへの注目度が高まっています。米国ETFは種類が豊富なだけではなく、取引量・資産額も日本とは比にならないくらい大きく、安定して取引することができます。

魅力的な米国ETFですが、初心者がいきなり投資するにはハードルを感じてしまうでしょう。これまで投資信託しか買ったことない人からすれば、購入時の手数料には気をつけなければいけませんし、税制も複雑です。

ここでは、NISAを活用することで投資のハードルを少し下がるという話をします。

購入コストのハードル

海外ETFの購入手数料が高い

初心者が米国ETFをはじめるための1つ目のハードルは、手数料負けしないためにはまとまったお金を投資しないといけないことです。

例えば、SBI証券で米国ETFを買おうとすると、以下の手数料がかかります。

SBI証券の米国株購入手数料
1取引あたり
約定代金の0.45%(税込0.486%)
最低手数料:5ドル(税込5.4ドル)
上限手数料:20ドル(税込21.6ドル)


最低手数料が5ドルかかるため、ちまちま買うとその度に手数料を支払う必要があります。初心者のうちは、いきなりまとまったお金を投資に回すのは怖いですからね。

NISA口座では買付手数料がタダ

上記は特定口座での取引でかかる手数料で、NISA口座では手数料が優遇されています。

大手ネット証券会社であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社では、NISA口座での『買付』は手数料無料になります。

ちなみに売却時には所定の手数料がかかるので注意。買う時だけ無料です。(2017年9月現在)

米国ETFにチャレンジしてみたいという方は、買付手数料がタダになるNISA口座での取引からスタートすると、手数料負けせずに少額で投資することができます。

わたしもはじめて米国ETFを買ったのはNISA口座です。買付手数料を気にせず、数万円だけ投資しました。

為替手数料

海外ETFの購入には為替手数料もかかります。円建てで購入しても手数料はとられています。

以前はSBI証券の外貨特buy日に買えば手数料無料だったんですが、キャンペーンが終了してしまいました。

為替手数料はそれぞれの証券会社で設定されており、SBI証券、楽天証券、マネックスでは1ドルあたり25銭かかります。

横並びならどこで口座を作っても同じかといえばそうではなく、SBI証券だけは住信SBIネット銀行でドルを買うことで手数料を4銭に抑えることができます。

詳しいやり方は、「SBI証券は手数料4銭でドル買付が可能!米国ETF購入までの流れを解説」をご覧ください。

NISA口座で買った場合の税金

税金の複雑さも海外ETFのハードルを上げています。

覚えておきたい基本は、

ポイント
・海外ETFには売却益と分配益に税金がかかる。
・売却金や分配金を円に戻した際に生じる為替差益にも税金がかかる。


この2点です。

売却益にかかる税金

米国と租税条約が結ばれているため、売却益に対しては日本の税金のみかかります。

NISA口座で買った場合、これが免除されます。

分配益にかかる税金

こちらは米国と日本の両方で税金が発生します。
米国で10%の税金が引かれた後に日本でも課税されます。

これが二重課税となっており、外国税額控除によって一定額を所得税から差し引くことができます。

詳しくは、国税庁のHPをご参照ください。

NISA口座で買った場合、米国での課税はそのままですが、日本での課税が免除されます。
すると、二重課税ではなくなるため、外国税額控除をする必要がなくなります。(必要がなくなるというより、適応外になります。)

銘柄選びのハードル


米国ETFは種類が豊富にありすぎて、なにをどれだけ買ったらいいのか悩ましいところ。メリットはときにデメリットにもなります。

定番の米国ETFというものがある

銘柄選びの基本は、定番銘柄から選ぶことです。定番銘柄とは、「リターン」「分散」「低コスト」「総資産額」「取引量」が優秀だからこそ定番になっているからです。

初心者のための米国ETFオススメ銘柄10本!これだけ知っていれば投資できる!」で紹介している銘柄は、どれもメジャーなETFばかりです。

銘柄選びの参考にしてみてください。

ポートフォリオの構築は楽しいが難しい

投資をはじめたときは自分なりのポートフォリオを組んでいくことを楽しく感じます。その一方で、「これでいいのだろうか?」と悩むこともあります。

特に、ポートフォリオの値動きの幅を決める大きな要因である株式と債券の比率は重要です。「値下り・値上がりに対して、どこまでなら平常心でいられるか」という観点で決めましょう。

最近はリスク許容度をAIが評価してくれるサービスも充実してきています。運用まで任せるとコストがかかりますが、評価までは無料というサービスも多いです。ポートフォリオ構築に悩んだら一度参考にしてみるといいと思います。

米国ETFに投資できるサービスとしては、ウェルスナビがよく知られています。わたしも資産の一部をウェルスナビで運用しています。ウェルスナビは運用を任せると手数料が資産額に対して年間1%かかりますが、為替手数料や売買手数料は無料なので何気にNISA口座で取引するよりもハードルはさがります。

参考投資初心者がウェルスナビを使うなら知っておくべき4つの基礎知識

おわりに

初心者の米国ETFへの投資は、「売買手数料がかかり、少額では手数料負けする。」「税制が複雑。」「銘柄選びが難しい。」といったハードルがあります。

このうち、売買手数料と税制については、NISA口座を活用することでハードルを下げることができます。銘柄選びは定番銘柄から選んだりポートフォリオ構築サービスを活用することで、初心者でも投資をはじめやすくなります。

「分散」「低コスト」「総資産額」「取引量」が優秀な米国ETF投資にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

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