最近になってワークライフバランスを重要視する流れができはじめてきています。全体に普及するにはまだまだですが、社会としてはじめの一歩は踏み出しはじめているように感じます。
しかし、ワークライフバランスが推進されればされるほど、残業代の減少による家計の悪化は避けて通ることができません。
心身の健康が第一なのは言わずもがなですが、ワークライフバランスのためなら、お金を犠牲にしてしまっていいのでしょうか。
この記事では、「今後ワークライフバランスが普及していくためにもマネーを一緒に考えなきゃいけないよね」という話をします。
Contents
子どもが生まれてワークライフバランスを意識した結果
わたしは1歳の子供がいる20代後半のサラリーマンをしています。近くに両親や頼れる親戚はおらず、共働きであるため、わたしがいない間は妻にワンオペ育児を強いることになってしまいます。
そのため、ワークを削ってライフ(=子育て)のウエイトを大きくしてきました。
子どもが生まれるまでは、出張もガンガン行って出張手当をもらい、仕事が終わればプラスアルファになる次の仕事に取りかかって残業代を稼いでいました。
妻もフルタイムで働いていましたから、いわゆるDINKSというやつでお金に関する余裕は比較的ありました。
ところが、子どもができてからは状況が大きく変わります。
- ワークライフバランスを重視して残業は極力しない。
- プラスアルファの仕事は後回し。プラスアルファで得られていた評価がなくなる。
- 結果、残業代や賞与が減少する。
- 妻はフルタイムからパートタイムに移行し、2馬力から1.5馬力に。
- 保育料の負担が月に4万円。
- 教育費の準備をひねり出す。
ざっと書き出しただけでも、これだけ家計が悪化する要素がほぼほぼ同時にでてきました。
マネーのことを真剣に考えなければならない状況になったわけです。
ワークライフバランスにマネーを加えることが大切な理由
今の若い世代は年金に対して不信感を抱いている方が多いでしょう。わたしも「たいしてもらえないんだろうな」と考えています。
かといって老後のために備えることも容易ではありません。
給与の伸びは昔よりも悪くなり、社会保障のために国に支払うお金は増えるばかりで、実質的な収入増も期待できません。
今資産形成できていないのであれば、時間が経っても資産形成できず、ますますジリ貧になってしまうリスクをはらんでいます。
こうした状況の中で、ワークライフバランスの名の下に収入が減っていくことに対してとても危機感を覚えます。
老後のお金や子供の教育費どうするの?
ワークライフバランスに加えてお金のことも考え、実践していかなければ厳しい時代になってきそうですよね。
ワークライフマネーバランスのとれた状態とは
内閣府によれば、ワークライフバランスのとれた社会は次のように定義されています。
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」
多種多様な生き方を実現するためにお金は必要ですが、はっきりとは明示されていませんね。
わたしの考えるワークライフマネーバランスがとれている状態は、
ワークとライフのバランスは実現しつつ、多種多様な生き方を実現するためのお金を「持っている」もしくは「準備するアテがある」状態です。
理想論っちゃ理想論でハードルは高いんですけどね。
でも、多種多様な生き方だからといって、アホみたいに金のかかる生き方をしたいと思っているわけではなければ、十分実現可能です。やるか、やらないかだけ。
ワークライフマネーバランスのとり方
ここでは、ワークとライフのバランスはそこそこいいけどマネーが欠けていた自分が実践しているバランスのとり方を紹介します。
- 家族との時間は確保した上でコツコツ副業
- ライフを損ねない範囲での節約
- ほったらかしでもOKな投資による資産形成
コツコツ副業
わたしにはこのブログやアフィリエイトで毎月いくらかの収入があります。ワークライフバランスを重要視した結果減ってしまったマネーの一部は、この副業収入で補っています。
ここでもやっぱり、バランスが大切。
わたしがブログとアフィリエイトをコツコツしているのは、次の4つの理由からです。
- 時間を拘束されない
- 初期投資がほとんどない
- 在庫を抱えない
- 調べればノウハウが見つかる
詳しくは、「子育てサラリーマンの資産形成戦略!副業収入投資法」に書いてあります。よかったら参考にしてみてください。
昼休みの30分、通勤電車の1時間といった細々した時間でもできる副業なので、ワークライフマネーバランスをとるための手段としてはオススメです。
節約
適度な節約もマネーのバランスを上げていくためには有効です。
特に固定費の見直しは、一度やってしまえばその恩恵を継続的に得ることができますからオススメです。
個人的には、とりあえず固定費だけ見直して、浮いた分を資産形成に回す仕組みを作ってしまえば合格点だと考えています。
節約は突き詰めれば突き詰めるほど、努力に対するリターンが頭打ちになってきますからね。
固定費の見直しについては「節約はどこまで突き詰める?固定費を見直したら合格点ください」にまとめてあります。
投資による資産形成
実はワークライフマネーバランスというワードは、金融庁が開催するつみたてNISAの説明会(つみップ)で、確定拠出年金教育協会の理事である大江加代さんからでたものです。
職場での資産形成教育を進めていくことは、企業にとってもメリットがあるという話の流れででてきました。
ホワイト企業は優秀な社員を引きとどめていくために有利です。福利厚生として資産形成教育もしてくれたらそれは魅力的な企業にうつりますよね。
↓わたしの説明会でのツイート。
ワークライフバランスは最近いわれるようになってきているけど、マネーもいれて考えたい。
ワークライフマネーバランスが整っている企業は確かに魅力的。#つみップ— 垂水ケイ (@tarumi_kei) 2017年10月20日
投資教育のようなキッカケを職場が与えてくれ、その後は各人がiDeCoやつみたてNISAを使って、投資による資産形成を進めていくことは、ワークライフマネーバランスのマネーの部分を底上げすることになります。
まとめ
ワークライフマネーバランスについてまとめました。
- ワークライフバランスだけでは、子育て期からの資産形成が厳しい。
- 多種多様な生き方を実現するためのお金についても考えて実践しなければ。
- ワークライフマネーバランスをとるために、「副業」「節約」「投資」をしてみよう。
仕事・生活・お金、この3つは切っても切り離せない関係ですから、バランスをとれるようにしていきたいですね。
投資については、2018年から資産形成をサポートする制度「つみたてNISA」がはじまります。「つみたてNISAのはじめ方!3つのポイントx4つのSTEPで学ぼう」にわかりやすさ重視で説明していますので、マネーのウエイトをあげたいと感じたら読んでみてください。
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