ひふみ投信を運用しているレオス・キャピタルワークス・藤野英人氏が「日本人のお金観と働き方のいま」をテーマに基調講演を行なったという記事がでていました。
[blogcard url=”https://logmi.jp/179568″][/blogcard]この記事では、日本人の70%が投資教育を受けたことがなく、受けていない人の70%が受けたいとも思っていないとし、これを「積極的無知」としています。
日本人という大きな括りではピンときませんが、自分の子どもにこうなって欲しくないと思いました。
積極的無知は投資アレルギーが原因なのか
記事の中では日本人について次のように書かれています。
実は日本人は、投資が嫌い、現金が好き、貯蓄が好き、寄附が嫌い。それから、消費が嫌い、節約が好きということなので。それで、夢がないという人が多いんですよね。そういうことなので、お金が好きとしか言いようがないんですね。
お金は好きだけど投資は嫌い。お金は大好きだから手元に置いておきたいという方が多いみたいです。自分の周りを見ても確かにと感じることがあります。
なぜこんなにも投資アレルギーなのかと考えた時に、これまでアコギな金融商品が蔓延ってきたことや、お金が大好きだからこそ少しも減らしたくないと思ってしまうことが原因として考えられます。
菟道りんたろうさんの次の記事のように、アコギな金融商品から自分を遠ざけるためだとする見方もできます。
[blogcard url=”https://arts-investment.blogspot.jp/2016/12/blog-post_29.html?spref=tw&m=1″][/blogcard]
しかし、そのさらに根本には積極的好奇心の欠如があるように思えます。
要は、「投資は危ないものだ!」「やってはいけないものだ!」という固定観念から、「本当にそうなの?」「なぜ危ないの?」と好奇心を持つことができないんです。
自分の興味のあることに好奇心をもつことはあるでしょう。そこから離れたことに対しても好奇心を持てるかどうか、これを積極的好奇心とすると、積極的好奇心の有無が投資教育を受けるかどうかにも関わってきます。
わたし自身の話をすると、投資やお金の勉強をする前は、結婚したから生命保険に入り、子供が生まれたから学資保険に入り、投資は危ないものでしっかり貯金をすべき!という、冒頭で紹介した記事に出て来るような日本人でした。
ただ、好奇心は割と持っている方だったので、「何かお金を増やす方法はないか」「投資は本当に危ないのか」「やりようはないのか」などなど固定観念を脱して、前に進めることができました。
自分の経験からも積極的好奇心が積極的無知から脱するために必要だと感じています。
積極的好奇心がないと自分の首を絞める
これはなにも投資に限った話ではありません。子供ができて特に感じるようになったんですが、国の制度は申告制のものが多く、自分で積極的に調べて動いていかないと恩恵を受けることができません。
わたしがよく読んでいるブログのパパンダさんは育休絡みで会社を辞めて苦労されていますが、国の制度をよく調べ、最大限活用されています。
[blogcard url=”https://www.papanda-life.com/entry/kokumin-nenkin-menjo”][/blogcard]「どうせ年金なんて。」「どうせ国の補助なんて。」と無知を貫いては得ることができないわけです。これではさらに状況を悪くしてしまいますよね。
積極的好奇心は生活力
このように考えていくと、積極的好奇心は生活力のひとつだとわかります。
贅沢いえば、好奇心を満たすために調査する力や判断する力も含めたいところです。
わたしは自分の子どもに対して、ひとりでも生きていける力をつけさせることも親の役目だと感じています。ペーペーの新米パパながら。妻も同じ考え方で、妻自身がそう考えて生きてきたと話してくれています。
ひとりで生きていくためには、手に職をつけるとか、衣食住のスキルだとかいろいろありますが、積極的好奇心のような生活力も忘れないようにしたい。
まとめ
投資に関する積極的無知から生活力の話にまで飛んでしまいましたが、まとめると
- 投資アレルギーの一因は積極的好奇心が足りないからだ。
- 積極的好奇心がないと、投資以外でもたいへんだ。
といったところでしょうか。
だからこそ、子どもが将来投資をやるかどうかは別にして、積極的好奇心をみにつけて欲しいという親の願いでした。
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