「新・投資信託に騙されるな!」や「一番やさしい!一番くわしい!はじめての投資信託入門」等で知られる、竹川美奈子 氏の著書です。
本のタイトルからも伺えるように、投資の裾野の拡大に取り組んでいらっしゃる方です。
また、「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」という投資家向けの交流会の幹事もされています。
投資の考え方は人それぞれ
本書に登場する11人の投信投資家は、インデックスファンドを組み合わせて使ったり、バランスファンドを使ったり、アクティブファンドを使ったりと、様々な手法で投資をしています。
積立投資とひとまとめに言っても、その方法や考え方は十人十色といったことを実感できます。
これって、実は重要な事かなと思います。
独身・既婚、子持ち、年齢、性別、性格などなかなか同じ属性の人はいません。
当然、投資に対する考え方も変わってきて然るべきですが、これを把握せずに「誰某さんが勧めていたから」「周りがそうだから」といった受け身な姿勢で投資を始めてしまうこともあるかと思います。
ここで、投資に対する考え方は人それぞれだと認識していれば、「周りがみんなやっていても、自分には向いてなさそうだと思えばやらない」、「オススメされているけど、自分にはよくわからないからやらない」等の選択肢が生まれてきます。逆に「これは向いてそうだから、取り入れてみよう」といった広がりもでてきます。
また、自分に向いている投資ってなんだろう?と考えると、リスク許容度について真剣に考えたり、投資対象について勉強するモチベーションに繋がると思います。
投資の話を聞く機会って意外とない
私の周りには、会社でもプライベートの友人でもほとんど投資をしている人がいません。
ましてや、インデックス積立投資ともなると皆無です。
他の人はどんなことを考えて投資をしているのか気になるところですが、その情報を仕入れる機会はなかなかありません。ブログは一つの非常に有効な手段だと思いますが、さかのぼって記事を読んでいくとなかなか骨が折れます。
この本を読むと、「昔はこんな失敗をしちゃって」とか「なぜこのスタイルに行き着いたのか」などが書かれていて、気軽に人の投資の話を聞くことができます。
ちなみに、気軽に話を聞くノリで読んでも、投資の基礎的なところを押えることができちゃいます。投資の裾野を広げようとされている方だけあって、流石だなと。
いい本です。
コメントを残す