2015年からインデックスファンドの低コスト化が一気に進みました。
低コスト化が進む中、「こんなに安くなっていって大丈夫なの?」「どこか別のところで利益を上げなければいけないはず。」ということで考えたのが本記事です。あくまで可能性としての話です。
ドアノック商品とは
さて、タイトルにある「ドアノック商品」というワードをご存知でしょうか。
例えば学資保険は、比較的保険会社の利益が小さいですが、「子供のために生命保険も入っておきましょう!」などとお客様を取り込むキッカケになる商品です。
学資保険を検討している時点で、子供が生まれる(生まれた)ことは明らかですから、契約しやすくなります。
このように、ある種の「まき餌」の役割をもつ商品を「ドアノック商品」といいます。
インデックスファンドというまき餌
先に述べたように、インデックスファンドの低コスト化が進んできており、これに伴って利益も小さくなります。
次に、インデックスファンドは初心者向けとされることが多く、NISA等をキッカケに投資に興味を持った方がインデックスファンドにたどり着くことも想像できます。
実際に「初心者 投資信託」とググると先頭に出てきますし、マネー紙で取り上げられることも増えてきたように感じます。
ここで、よく調査をすればネット証券に口座開設するという選択肢が出てきますが、「ネットは怖いから」「銀行さんなら間違いない」という先入観で銀行や証券会社にいくケースは実際のところ多いと思います。
言い方は悪いですが、インデックスファンドを買いたいと言って来たお客さんは、投資に興味があるが勉強はあまりしていない可能性が高いといえます。
この構図は、学資保険と似ていませんか?
つまり、利益の出ないインデックスファンドをキッカケに、投資に興味を持ったお客さんがやってくる、ドアノック商品になりうると考えます。
先日、三菱東京UFJ銀行でジュニアNISAについて聞いてきましたが、そこで説明されたコア・サテライト運用では、コアにインデックスファンドやそのバランスファンド、サテライトにエグい(銀行の利益が多い)商品が置かれていました。
インデックスファンドをキッカケに、利益の多いファンドを売る体制は整っているとの見方もできます。
関連記事:三菱東京UFJ銀行でジュニアNISAについて聞いてみました
まき餌に釣られないためにすべき事
自己防衛としては、これはもう調べるクセ・比較検討するクセをつけておくしかないと思います。
もう少し踏み込んで調べれば、ネット証券のメリットや、エグい商品の危険性にたどり着くことができますからね。
これは投資に限った話ではなく、旅行の宿を決める時、車を売買する時、引越し業者を選ぶ時など、何事にも通じることです。
おわりに
インデックスファンドの低コスト化が進み、ドアノック商品になる可能性はあります。
何事にも言える事ですが、調べるクセ・比較検討するクセをつけて自己防衛しましょう。
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