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マイナス金利で生保会社の経営圧迫が予想される中、保険に加入し続けるのはリスキーか?!

マイナス金利の影響が各所に表れてきていますね。
保険業界も、預かった保険料を運用しているため、利率の見直しや貯蓄型保険の停止が出始めています。

引用記事:Sankei Biz「マイナス金利で生保の経営圧迫 保険料の運用困難、顧客離れの懸念も」 (2016.2.20)

私の会社に来た保険の営業も、「金利見直し前の最後のチャンスです!」と謳っていました。

私もそうでしたが、万が一のためや貯蓄性を期待して生命保険に加入している方は多いと思います。
学資保険のように貯蓄性を期待している場合、解約しなければ元本保障されるということで、保険を「ほぼ無リスク資産」と考えていましたが、実際のところどうなのか調べてみました。

保険会社が破綻した場合

① 生命保険契約者保護機構について

共済や少額短期保険等以外の生命保険会社が加入しており、万が一、保険会社が破綻した場合に保険契約の引き継ぎや保険金の支払の資金援助などが行われます。

そのため、一定の保護は図られます。

救済保険会社が現れた場合は、ここに引き継がれつつ保護機構が経営をサポートします。

救済保険会社が現れなかった場合は、保護機構の子会社として設立される「継承保険会社」へ契約が引き継がれたり、保護機構自体が引き継ぐケースがあります。

それなら安心!と思いきや、そうでもなさそうです。

② 保険金への影響について

保険会社が破綻した場合、責任準備金の削減や予定利率の引き下げが行われることがあります。

過去を振り返ると、特に影響が大きかったのは貯蓄型の終身保険や養老保険のようです。
貯蓄型の保険は、20年・30年といった長期スパンで予定利率のもと運用されるため、これが引き下げられるとリターンは大幅に減ってしまいます。
また、満期までの残り期間が長いほど、この影響は大きくなります。

2000年前後で生命保険の破綻が多くありましたが、半額程度まで減ってしまったケースもあるようです。

逆に影響が少なかったのは、定期保険等の掛け捨ての保険でした。
これらの保険は運用の占める割合が小さく、責任準備金の積立額も小さくなるため影響が小さかったと考えられます。

③ 素人ができる対策として言われていること

ざっと調べてみると、「ソルベンシーマージン比率を見る。」と書かれています。
ソルベンシーマージン比率とは、簡単に言うと「いざってときの支払い能力」のことです。

とはいえ、マイナス金利というある種の異常事態の中で、これまでと同じ評価でいいとは思えません。ソルベンシーマージン比率が高いから安心です!と言われてもなかなか納得はできません。

自分の保険について

ここまで調べた時点で、「保険って思っていたよりも全然無リスク資産じゃないな」と。

貯蓄性にフォーカスして投資と比較すると、社債に近い性質なのかな。
自分のポートフォリオとして、社債を購入するつもりはないのに、保険は加入しているという点で自分の中で矛盾しているように感じます。

先日の保険の見直しで、現在加入している生命保険は「終身保険(貯蓄型)」「学資保険」「収入保障保険」の3つです。破綻した時の影響が大きい保険を2つも抱えています。

関連記事:医療保険とがん保険解約するまでの経緯

保険会社は3つともバラバラですが、一つコケるような社会情勢になれば他にも同時に影響が出ることが想像できるため、保険会社を分けることによる分散効果は期待できません。

保険会社の破綻リスクを考えると、以前に検討したように、貯蓄型の終身保険よりも掛け捨て+投資or預金の方が攻守のバランスがとれているように思えます。

関連記事:貯蓄型生命保険と積立投資+掛け捨て生命保険の比較

おわりに

私の中で貯蓄型の生命保険は「まぁ解約しなくてもいいかな」くらいの立ち位置でした。
試算バランス的に流動性リスクは気にならなかったからです。

今回、保険会社の破綻リスクについて勉強してみると思った以上にインパクトが大きく、解約のモチベーションになりました。
(本来なら加入の時点で把握しておくべきなんでしょうけど…)

もう少し勉強して、解約するかどうかについてよく考えてみます。

保険を見直すきっかけになった書籍です。

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