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「働く君に伝えたい『お金』の教養」を読みました お金リテラシーの教科書

ライフネット生命代表取締役会長兼CEO 出口治明 氏の著書です。

保険会社のCEOが優しい雰囲気で語りかけてくるので、ヤバイ保険商品をバンバン出してくるんじゃないかと身構えましたが、そんなことはありませんでした。むしろ、ヤバイ保険商品が多い世の中でちゃんとした商品をつくろうと立ち上げたのがライフネット生命のようです。

20代の私にとって、本書のターゲット層にマッチしていることもあり、非常に読みやすい一冊でした。
お金に関する漠然とした不安は、実は考えても仕方のない事で、じゃあどうしたら良いのかという具体例を示してくれています。

テーマはお金について「知る」「使う」「貯める」「殖やす」「稼ぐ」

私の場合は、子供ができた→「貯めなきゃ:保険・預金」「殖やさなきゃ:投資」という考えで、半ば見切り発車気味にスタートしました。つまり、お金について「知る」「使う」「稼ぐ」については、特に考えずに来たわけです。

結果、保険の見直しをする必要がでてきたり、そもそも「知って」いれば入らなくてもよい保険があったり、という状態です。

「使う」に関しても、最近は投資の勉強をすること自体やファンドを買うことそのものが楽しくなっており(悪いことだとは思いませんが)、「お金は使って始めて価値が生まれる」ということを忘れていたなと。

出口氏はお金の原理原則を学んで欲しくてこの本を書いたと言っていますが、何事においても原理原則を学んでおくことは重要だと身を持って感じています。

マネーリテラシーの概要を学ぶ

この本のいいところは、原理原則という漠然とした話で終わらずに、お金を貯める方法や姿勢、ライフステージ別の入るべき最小限の保険、投資信託の積立といった具体的な方法にまで言及されている点にあります。

限られたページ数の中ですのでマニュアル本としては不十分ですが、こうした投資方法に出会えるということが重要だと思います。

「マネーリテラシー概論」といった授業があればその教科書になりうる本です。
(大学の基礎教養で入れてもいいと思うんですけどね。)

お金について考え始める一冊目に読みたかった本です。

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