前回の記事では、興味が出たファンドは500円玉貯金の半分で買ってもよいというルールを作りました。自分の投資に対して、ルールを明文化したのは実はコレが初めてです。
しかし、おまけルールを作る前に根幹となる「運用基本方針」を明文化していませんでした…
投資が楽しくなってきて浮かれて失敗する前に、運用基本方針を作っておこうと思います。
策定の流れは、『チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」第12章 成功する運用基本方針策定のポイント』を参考にしました。
Contents
1.長期運用目的
リタイア後の生活を楽しく過ごせる資金を作る。
「楽しく過ごす」とは、基本的な生活は慎ましくても、趣味にある程度お金を使うことができ、何年かに1回は海外旅行に行けるレベルを目指す。
(子供の教育資金とは別とする。)
インフレ対策と年金ギャップが埋まる運用を目標とする。
2.資産配分比率
株式:70%
- 先進国株式:40%
- 国内株式 :20%
- 新興国株式:10%
債券:30%
- 国内債券 :30%
資産配分変更前に積み立てていた分や、すまーとBUTA戦略で購入した分があるので、現状は5%を許容範囲とします。
3.アクティブ対パッシブ比率
アクティブ:0% (すまーとBUTA戦略分は除く)
パッシブ:100%
長期運用のため、パッシブ100%にします。
4.個別ファンドの選択
先進国株式
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
国内株式
- ニッセイ日経225インデックスファンド
先進国株式
- eMAXIS新興国株式インデックス
国内債券
- ニッセイ国内債券インデックスファンド
- 国債(変動10年)
5.売買実行
- 毎月の積立はSBI証券の投信積立サービスを利用する。
- 6月、12月(ボーナス月)には、追加で購入する。
- 今は月々2万円、ボーナス月10万円を目標とし、給与の増加や奨学金の返済状況に伴い積立金額を増やす。
- 積立口座はNISAを利用する。
- 個人型確定拠出年金の利用ができるようになれば、これも併用する。
運用基本方針についてチェックポイント(引用:敗者のゲーム p. 120)
① 運用基本方針が、投資家であるあなたの長期的ニーズと目的に合うように、注意深く設計されているか?
正直なところ、実際に老後の生活にどれだけお金が必要なのか、試算できていません。
ここは今後の課題として認識しています。
② 初めての担当者でも、そのポートフォリオを運用し、あなたの意図に合わせられるように、方針が明文化されているか?
これはひとまずできているんじゃないでしょうか。
③ 常識が覆されることの多かった過50年間、特に2008年を含めた各々の混乱期に運用していたとしたら、あなたは実際にその方針を堅持することができたか?
向こう10年、20年程度の積立総額であれば、リーマンショックレベル(私の資産配分では35%程度マイナスになっていたことになります。)でも耐えられていたと思います。
60を過ぎていたら、積立総額も大きくなってきていますし、リタイアまでの時間も短いので耐えられたかは自信がありません。
ここは、将来的には安全資産の比率を増やすなどして対応が必要だと考えています。
④ もし実行したのなら、その方針によってあなたの目的は達成できたか?
「myINDEX 資産配分ツール」で計算すると、過去20年のリターンは5.2%になるようです。
このリターンであれば、インフレを上回る運用という目的は達成できたかなと思います。
老後資金が十分かどうかは、①の通り今後考える必要があります。
おわりに
今後、1)老後の資金等を試算して過不足があった場合、2)二人目の子供が生まれるなどの大きな出来事があった場合、3)よほど合理的な理由がある場合を除き、運用基本方針通りに積立投資をしていきます。
将来、暴落に直面したり、アクティブファンドを買いたくて仕方なくなった時には運用基本方針と「敗者のゲーム」を読み直したいと思います。
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