初心者のための米国ETFオススメ銘柄10本!これだけ知っていれば投資できる!

米国ではAmazonやApple、P&Gといった、よく知られた大企業への個別株投資も盛んですが、ETFを使った分散投資もメジャーです。

米国ETFはコストが非常に安く、長期投資に適しています。日本にもETFはありますが、米国ETFの方が種類も規模も段違いです。

ETFは特定の指標(ダウ平均やS&P500など)に連動した運用をするファンドで、分散投資が基本になります。そのため、初心者であってもチャレンジしやすいことが特徴です。

この記事では、簡単な解説を交えながら投資初心者が知っておきたい米国ETFを10本紹介します。ここで紹介する10本を知っておけば、良質なETFを使った分散・長期投資をスタートすることができます。

基本となるオススメ銘柄10本

全世界株式

バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)

これ一本あれば、全世界の先進国から新興国まで幅広い株式に対して分散投資をすることができます。

ポートフォリオを構築する銘柄数をできるだけ少なくしたいという方にオススメです。

後ほど説明しますが、VTと債券の2本立てでポートフォリオを組むのもアリです。VTと債券の比率だけ考えればいいのでとても楽ですね。

  • 経費率:0.11%
  • ベンチマーク:FTSE グローバル・オール・キャップ・インデックス
  • リターン:5年間(8.84%)、3年間(5.44%)、1年間(15.97%)

米国株式

バンガード・トータル・ストックマーケット(VTI)

VTの米国割合や、先進国株式に投資する投資信託では、米国への投資比率が50%程度と非常に大きい割合を占めます。米国がそれだけ世界経済の中心になっているということです。

VTIでは、世界経済の中心である米国の株式全体に投資することができます。米国がナンバーワンだ!米国経済の成長を信じる!という方にオススメです。

経費率が非常に低く、バンガード社のETFの中でも人気が高いです。米国ETFを使って運用するロボアド「ウェルスナビ」の投資先でもあります。

  • 経費率:0.04%
  • ベンチマーク:CRSP US トータル・マーケット・インデックス
  • リターン:5年間(13.14%)、3年間(9.70%)、1年間(18.07%)

バンガード・S&P500(VOO)

米国の代表的な500社の時価総額加重平均の指標であるS&P500への連動を目指したETFです。S&P500は米国株のベンチマークとしてもよく使われる指標です。

VTIとの違いは、大型株に特化していることです。投資セクターも微妙に異なり、VTIは金融の構成比率が20.3%で最高ですが、VOOでは金融の構成比率は14.4%であり、情報技術が22.1%で最高比率となっています。

リターンを比べると、直近1年間ではVTIに軍配が上がりますが、3年間、5年間リターンではVOOが勝っています。金融や情報技術セクターの影響ですね。

  • 経費率:0.04%
  • ベンチマーク:S&P500指数
  • リターン:5年間(13.26%)、3年間(10.33%)、1年間(17.14%)

iシェアーズ・コア 米国高配当株(HDV)

ここまでは低コストに定評のあるバンガード社のETFを紹介してきましたが、HDVはBLACK ROCK社のETFです。

HDVは配当水準が比較的高い米国株式で構成される指数への連動を目指したETFです。配当重視の投資家に人気のある銘柄です。

わたしも高配当戦略の一環としてポートフォリオに組み込んでいます。

  • 経費率:0.08%
  • ベンチマーク:モーニングスター配当フォーカス指数
  • リターン:5年間(10.73%)、3年間(7.04%)、1年間(4.65%)

米国を除いた先進国株式

バンガード・ FTSE先進国市場(除く米国)(VEA)

米国を除いた先進国全体の株式へ投資するETFです。主な投資対象国は日本、イギリス、カナダ、フランス、ドイツ、スイス、オーストラリアです。

「全世界に投資をしたいけど、VTのように米国に50%も投資するのはオーバーウェイトに感じる。」

「全世界に投資したいけど、米国株式部分については、HDVなどの単なる加重平均でないETFに投資したい。」

「トランプ氏が嫌いすぎて米国に投資する気にはなれない。」

こういった方に向いているETFといえます。

  • 経費率:0.07%
  • ベンチマーク:FTSE先進国オールキャップ(除く米国)・インデックス
  • リターン:5年間(6.19%)、3年間(1.16%)、1年間(12.75%)

新興国株式

バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ(VWO)

新興国株式への連動を目指したETFです。投資対象国は、ブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなどです。

ここ数年間の成績はパッとしていませんでしたが、この1年間でのリターンが17.6%とVOOの成績を上回っています。

これを見て、「新興国株式を買っておけばよかった!」となるのか、調子が悪い時も分散投資を貫き、リターンの恩恵を受けることができるのかは個人投資家の意志の力を試されます。

低コストで新興国株式へ投資できる優良銘柄であり、ウェルスナビでの投資先にも選ばれています。

  • 経費率:0.14%
  • ベンチマーク:FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス
  • リターン:5年間(0.89%)、3年間(1.92%)、1年間(17.60%)

米国債券

バンガード・米国トータル債券市場(BND)

米国の投資適格債券市場全体へ幅広く分散投資できるETFです。配当が毎月入ることも特徴の一つです。

債券は株式とは異なる値動きをするため、ポートフォリオの中に債券を組み込むことでポートフォリオ全体の値動きをマイルドにする効果があります。

投資をこれから始めるのであれば、ご自身のリスク許容度に応じた比率で債券を組み込むことをオススメします。

リスク許容度は年収・年齢・投資歴などにより個人差がありますから、「初心者には株式:債券=50:50がオススメ!」みたいなことは言えません。

分析ツールやロボットアドバイザーをうまく活用して、自分で納得のいく比率を見出すことにチャレンジしてみてください。投資を始めるうえで、最低限乗り越えなければいけない壁です。

  • 経費率:0.05%
  • ベンチマーク:バークレイズ米国総合不動調整インデックス
  • リターン:5年間(2.11%)、3年間(2.45%)、1年間(-0.51%)

AGG

こちらもBNDと同じく、米国の債券市場に分散投資ができるETFです。バンガードばかり紹介しているので、似た者同士ですがAGGも紹介しておきます。(オススメ銘柄10本の枠を埋めるためではないですよ!)

BNDとの違いは、ベンチマークとする指標以外はほとんどありませんが、現時点での1年、3年、5年のリターンを比較すると、いずれもAGGの方が勝っています。純資産総額でもAGGの方が100億ドルほど多いです。

  • 経費率:0.05%
  • ベンチマーク:バークレイズ米国総合インデックス
  • リターン:5年間(2.16%)、3年間(2.49%)、1年間(-0.41%)

オルタナティブ

ここからは、初級者〜中級者向けのETFの紹介です。

基本は株式と債券でポートフォリオを組めばいいのですが、「より分散させたい」「コモディティーやリートもポートフォリオに入れたい」という方はどうぞ。

ポートフォリオでの比率としては、あくまでサブなので数%〜多くて10%が目安に投資をしている個人投資家が多いです。

SPDR ゴールド・シェア(GLD)

金時金価格への連動を目指すETFです。リーマンショックの時に、金の価格は相対的に高いままだったこともあり、「債券や株式以外もポートフォリオに含めて分散投資したい!」という方に注目されています。

今回紹介するのは金(ゴールド)ですが、原油や天然ガス、プラチナやレアメタルなどに連動するETFもあります。

コモディティーは供受給のバランスで価格が形成されるものであり、株式のようにインカムゲインを狙うような運用はできません。金1kgを100年保有していても金は1kgのままですからね。

あくまで、メインとなる株式・債券と異なる値動きをすることでポートフォリオの分散性を高めることを期待して入れます。

下記にリターンも掲載していますが、リターンがマイナスだからポートフォリから外すのか、株式・債券と異なる値動きをしているからポートフォリオに入れるのかは個人投資家の判断の分かれるところです。

  • 経費率:0.40%
  • ベンチマーク:金時金価格
  • リターン:5年間(-5.33%)、3年間(-2.68%)、1年間(-6.68%)

iシェアーズ 米国不動産(IYR)

米国の不動産指数に連動するETFで、米国リートをまとめて保有することができます。

リートの特性上、コストは比較的高いですが、3.5~5%くらいの利回りがある高配当の部類に入ります。分配金狙いの運用になりますが、リーマンショックのような金融危機の際には大暴落するリスクがあります。

そういった点でも、ポートフォリオの主軸とするのではなく、サブにとどめておく方がいいですね。

  • 経費率:0.46%
  • ベンチマーク:ダウ・ジョーンズ米国不動産指数
  • リターン:5年間(8.73%)、3年間(7.83%)、1年間(0.87%)

ポートフォリオの考え方

ここまででオススメ銘柄を紹介してきました。もう少し踏み込んで、どのようにポートフォリオを構築すればよいのか、考え方の一例を示します。

株式と債券の比率を考える

イメージは湧くかと思いますが、投資先が十分に分散されている場合、株式は値動きが大きく、債券は小さいことが多いです。
そのため、債券の比率を高めるほどディフェンシブなポートフォリオになります。

「年齢が若く年収もそこそこあり、投資でお金が減っても大丈夫!」というような方は、リスクを取りやすいので株式比率を高めることができます。

例えば、ポートフォリオをシンプルにしたければ「VT(全世界株式)80%、AGG(米国債券)20%」のように組むこともできます。

外国債券はちょっと…ということであれば、個人向け国債を買ってもいいと思います。為替リスクが排除できるのでコチラもオススメです。

戦略をアレンジ

今回紹介したETFの中では、大型株にフォーカスしたVOO(米国大型株)や高配当株式から構成されるHDVあたりが、ポートフォリオの味付けにオススメです。

高配当戦略を混ぜ込みたければ、上記例の株式比率80%の一部をHDV(米国高配当株式)に置き換えてもいいかもしれませんね。

ゴールドやリート(不動産)もメインというよりは、味付け用として使っている方が多いと思います。

米国ETF投資を始める証券会社の選び方

良質なETFとポートフォリオ構築の基礎知識があれば、米国ETF投資を始めるには差し当たって十分です。

残すところは米国ETFを購入可能な証券会社に口座を開設し、実際に取引するだけです。

米国ETF投資をする上で、証券口座を選ぶポイントは「為替手数料」「売買手数料」の2点です。

取扱銘柄を重要視するケースもありますが、よほどマニアックな投資をしない限り気にしなくて大丈夫です。

為替手数料

米国ETFは、円をドルに変えてから買うことになります。ドルへ両替する際にかかるのが為替手数料です。

円建てで米国ETFを買っても、中ではドルに変えてから買っています。為替手数料は発生していますから注意してください。

売買手数料

ETFは株式と同じように取引されているので、売買手数料が発生します。

まとまった金額で買えば相対的に手数料の割合を減らすことができますが、少額でコツコツ買うとその度に手数料が発生してしまうため注意が必要です。

証券会社によってはNISA口座で買うことで、買付手数料が無料になることもあります。初心者が少額でETFを買うのであれば、ぜひ活用したいサービスです。「海外ETF初心者のハードルをNISAを使って乗り越えた話」を読んでいただくとNISA口座で投資するメリットがわかります。

売買手数料や為替手数料は各社競い合っており、どんどん個人投資家に有利になっていっています。各社ホームページで最新情報を確認することが重要です。

成行注文ができること

「ETFは指値で注文することが鉄則!」と言われることもありますが、指値に到達しなければ買うことができません。

指値に期限のある証券会社では、期限内に買えなければ再設定する必要があり、数ヶ月に一回買い付けをする程度のわたしにとっては不便です。

ETFは値動きのある中で買い付けるので、ついつい購入価格を気にしてしまいがちです。ただ、長期的に見れば数時間の変動はリターンにさほど影響しないと考えているので、成行でさっさと買い付けできるほうがありがたいんです。

米国ETF投資ができる証券会社比較

先ほど説明した証券会社の選び方の3つのポイントを軸に、米国ETF投資ができる「楽天証券」「SBI証券」「マネックス証券」の3社を比較します。

為替手数料の比較

証券会社為替手数料
楽天証券1米ドルあたり25銭
SBI証券1米ドルあたり25銭
(住信SBIネット銀行経由なら4銭)
マネックス証券1米ドルあたり25銭
ご覧の通り横並びです。

ただし、SBI証券は住信SBIネット銀行に口座を持っていれば、手数料を15銭に減らすことができます。
手数料4銭の住信SBIネット銀行でドルを買い、SBI証券で米国ETFを買うという流れになります。

具体的な流れは、「SBI証券は手数料4銭でドル買付が可能!米国ETF購入までの流れを解説」にまとめてあります。

売買手数料の比較

特定口座での手数料

証券会社手数料
楽天証券1取引につき25ドル
SBI証券1取引の約定代金の0.45%
最低手数料5ドル
手数料上限25ドル
マネックス証券1取引の約定代金の0.45%
最低手数料5ドル
手数料上限25ドル

NISA口座での手数料

証券会社取引手数料
楽天証券海外ETFの『買付』にかかる手数料が全額キャッシュバック
SBI証券海外ETFの『買付』にかかる手数料が無料
マネックス証券海外ETFの『買付』にかかる手数料が全額キャッシュバック

特定口座の売買手数料については、SBIとマネックスが横並びです。NISA口座では、3社とも買付手数料が無料または実質無料になります。初心者の方が、少額で米国ETF投資を始めるのであれば、NISA口座の利用をオススメします。わたし自身も最初はNISA口座ではじめました。

まとめ

良質な米国ETFを10銘柄紹介しましたがいかがでしたか?

これらのETFを組み合わせてポートフォリオを構築すれば、米国ETF投資家デビューできます。

「やっぱりETFは難しそう」

そう感じたのであれば、米国ETFには種類や資産総額が劣りますが、米国を対象とした投資信託なら、「積立設定が可能」「100円から投資」など、投資のハードルをさげることができます。

参考米国株に投資できる低コストなオススメ投資信託

「難しそうだけど楽に米国ETFに投資したい」

ということであれば、ここで紹介した銘柄が投資先となっている、自動運用サービス「ウェルスナビ」を使うという方法があります。コストがかかるというデメリットはありますが、ポートフォリオの構築から自動でやってくれるのでオススメです。

ウェルスナビについては以下の記事でまとめてありますので、気になったら覗いてみてください。

参考ウェルスナビのメリット・デメリットを解説

参考ウェルスナビで資産運用する理由

 

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