超低コストのインデックスファンド「iFree」が登場し、多くのインデックスブロガーからも注目を集めています。
iFreeは「低コスト」「かんたんでわかりやすい」「豊富なラインナップ」をコンセプトにしている、個人投資家目線のファンドです。
SBI証券・楽天証券に加えてマネックスでも購入可能になり、資金流入増加も期待できます。
アイキャッチ:iFree公式動画より抜粋
ますます進む低コスト化
私が投資を始めたのは2016年9月です。
当時の最安水準はニッセイインデックスファンドシリーズでして、コスト革命ともいわれており投資環境が整った中でスタートできたと思っています。
相場環境を考えなければ、初めから低コストなファンドで積立できることは有利ですからね。
しかし、iFreeはそんなニッセイを上回る低コストで登場しました。ニッセイの後に登場した「たわらノーロードシリーズ」同等以下のコスト水準です。
超低コストなiFreeはこれから始めるにしても乗り換えるにしても非常に良質なファンドです。
また公式ページでは、資産運用におけるコストの重要性をわかりやすく説明しており投資家教育にも注力していることが伺えます。
自分が投資を始めた当初と比べる意味も込めて、ニッセイとiFreeのコスト比較を載せておきます。
コンセプトに「豊富なラインナップ」を掲げているだけあり、ニッセイにはなかった新興国を含む12種類のファンドがあります。
ベンチマーク | iFree | ニッセイ |
---|---|---|
日経平均株価 | 0.190% | 0.25% |
TOPIX | 0.190% | 0.29% |
JPX日経インデックス400 | 0.205% | 0.31% |
NOMURA-BPI総合(国内債券) | 0.140% | 0.15% |
MSCIコクサイ指数(外国株式) | 0.210% | 0.24% |
シティ世界国債インデックス(外国債券) | 0.180% | 0.20% |
FTSE RAFIエマージングインデックス(新興国株式) | 0.34% | - |
JPモルガンGBI-EMグローバル・ディバーシファイド(新興国債券) | 0.22% | - |
バランスファンド | 0.23%(8資産) | 0.34%(4資産) |
わかりやすい投資のための「iツール」
iFreeの公式ページには、運用サポートのためのiツールというサービスが提供されています。
iツールは、ロボアド、資産分散シミュレーション、ドルコスト平均法シミュレーションの3つから構成されています。
ファンドロイド(ロボアド)は良質ファンドの組み合わせを提示してくれる
ロボットアドバイザーとは、いくつかの質問からリスク許容度を推算し、オススメのポートフォリオを提示してくれるサービスです。
最近は流行っているのか各社ロボアドを出していますが、提示されるポートフォリオがETFが複雑に組み合わされたものであったり、コストが高いクズファンドが組み込まれていたりと評価が低いという印象を持っています。
iFreeのロボアドも基本的には同じような質問からリスク許容度を算出しますが、ポートフォリオに組み込まれるファンドがいずれも超低コストなインデックスファンドであるため、それなりのものが出来上がります。
ちなみに私の結果は「積極型」で株式:債券が70:30でした。新興国の有無はありますが、丁度私の目指している資産配分に近い割合でした。
簡易版と多資産版、為替リスク回避版があります。
また、ロボアドから提示されたリスク・リターンも同時に計算されるため、自分のリスク許容度に合致しているかの確認も即座にできます。
資産分散シミュレーションで過去の値動きを簡単に比較できる
ロボアドでポートフォリオを提示してもらったとして、それぞれの資産がどういった値動きをしてきたのか把握しておくことは重要です。将来の値動きを予測するためではなく、リスク(値動きの幅)を認識して自分のリスク許容度と向き合うためにです。
資産を選んで分散の効果を確認することができます。
例えば、「国内株式」と「外国株式」を選択した場合と、これらに「国内債券」を加えた場合を比較してみると、後者のほうが値動きの幅が小さくなることがわかります。
一括投資と積立投資の比較もできるので「投資効率のために資金を寝かしておかず一括投入だ!」とした場合の値動きに自分が耐えられるのか考える機会を与えてくれます。
ドルコスト平均法の平均購入単価引き下げ効果を体感できる
ドルコスト平均法とは定時定額で購入していく投資手法であり、値下がりしているときにはたくさん買うことができるため平均購入単価の引き下げ効果が期待できるといわれています。
そうは言われても本当にそうなの?となったときに、過去の値動きを引っ張ってきて自分で積立金額を計算して…とするのはなかなか大変です。
このツールでは、積立金額と投資開始時期を入力すると一発でそれが出てきます。
実際にやってみました。
恣意的にドルコストが有利になる期間・資産を選択して作ったグラフがこちらです。
流石ドルコスト!とならずに、是非ご自分で色々いじってみて貰いたいです。
思いの外一括投資のほうが有利になるケースが多いことがわかると思います。
iツールではドルコスト平均法シミュレーションでどんな相場のときに、どれくらい平均購入単価が下がるのかということを確認できます。
自分で検証する癖を付けていくことで、金融リテラシーの向上も期待できますし、こうしたツールに簡単にアクセスできるiFreeは初心者にも優しいと考えます。
まとめ
超低コストというだけでも十分ありがたいファンドですが、それに加えて使い勝手のよいツールを提供してくれています。
ここでのツールを使って勉強しながらiFreeに投資をすれば、インデックス投資のスタイルとしてはそうそうおかしなものにならないという点で初心者にも優しいと思います。
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